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AJ-CORE合同ワークショップ(於ボツワナ)を開催

国際科学技術共同研究推進事業(戦略的国際共同研究プログラム)

https://www.jst.go.jp/inter/index.html

戦略的国際共同研究プログラム(SICORP)で実施しているAJ-CORE (Africa-Japan Collaborative Research) は、日本、南アフリカおよびアフリカ諸国(SGCI* 加盟17ヵ国)の計3ヶ国以上の研究者による、参加国双方の持続的発展と成長に向けたグローバル・地域共通課題の解決に資する国際共同研究を推進しています。これまで環境科学領域において3回の公募実績があり、2024年度も4回目の公募を実施しています。

2024年4月16日~18日にボツワナのマウンにて、AJ-CORE合同ワークショップを開催しました。
このワークショップは、ボツワナのMinistry of Communications, Knowledge and Technology (MCKT) が主催、JSTと南アフリカ National Research Foundation (NRF) が共催し、過去3回の公募で採択された各プロジェクトの研究者や研究支援機関関係者など約100名が参加しました。

本ワークショップの開催を機に、AJ-CORE全13課題の活動成果をまとめた小冊子を公開しました。全課題が分かりやすく俯瞰できますので、是非ご一読ください。
https://www.nrf.ac.za/wp-content/uploads/2024/06/2024-AJ-Core-Publication-Copyright.pdf

ワークショップ当日は、ボツワナMCKT事務次官 Mr. Pontsho C. Pusoetsile らによる開会挨拶のあと、南アフリカNRFを代表してDr. Prudence MakhuraからSGCI及びSGCIとAJ-COREの関係について説明がありました。続いて小林 治JST国際部長から、2018年にセネガルで開催した日アフリカ合同ワークショップや2019年のアフリカ開発会議(TICAD 7)まで遡り、AJ-COREが日本とアフリカ諸国のイコールパートナーシップと “STI for SDGs” の実践をコンセプトに発足し、地域共通課題の解決に貢献する研究を進めてきたことが説明されました。また、研究主幹の梅津 千恵子先生(京都大学 名誉教授)からは、AJ-COREは多岐に亘る専門家が社会実装までを想定して多くのステークホルダーを巻き込みながら研究を行うユニークなプログラムであること、及び「環境科学」という広い概念のもとプログラム全体として研究課題同士のシナジー効果を醸成することにより更に新たなイノベーションも産み出す可能性への期待も述べられました。

その後、第1期から第3期までの全ての採択プロジェクトが研究計画や成果を発表し、それぞれについて活発な質疑応答と意見交換がなされました。また、プロジェクト間の協業を促進しイノベーションを産み出すアイデアについて全員が参加するブレインストーミングセッションを行ったほか、オープンサイエンスや政策提言の作成についての研修を行うなど、成果の最大化について活発な意見交換が行われました。

AJ-COREでは、採択課題が一堂に会する合同ワークショップを定期的に開催し、プログラム全体としてアフリカ地域の社会課題に答える質の高い研究支援を強化してゆきます。

*: SGCI (Science Granting Councils Initiative):サブサハラ地域17ヵ国の研究支援機関間の協働により研究開発力、研究管理方法および技術移転などの強化・改善を目的とする活動。 https://sgciafrica.org/

  • 集合写真

    集合写真

  • JST国際部 小林部長

    JST国際部 小林部長

  • 研究主幹 梅津名誉教授

    研究主幹 梅津名誉教授

  • 研究メンバーの発表の様子

    研究メンバーの発表の様子

  • 掲載日:2024年07月23日