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トーゴーの日シンポジウム2021開催報告

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)

https://biosciencedbc.jp/

バイオサイエンスデータベースセンター(NBDC)は、10月5日に「トーゴーの日シンポジウム2021」をオンラインで開催しました。NBDCは今年で発足10周年を迎えます。このため本シンポジウムでは記念講演やトークセッション、ポスター発表を企画し、多様な機関から多数の方にご参加いただきました。

今年はNBDCが発足10年を迎えることから、「NBDCの10年を振り返って- できたこと、できなかったこと-」と題して、NBDC高木利久センター長が講演しました。NBDC設立の経緯や目的、得られた成果や残った課題について、報告がありました。

トークセッションでは、前半に伊藤 隆司氏(NBDC統合化推進プログラム 研究総括/九州大学 大学院医学研究院 医化学分野 教授)と五斗 進氏(ライフサイエンス統合データベースセンター 副センター長)による講演を、後半では高木センター長を交え、NBDC企画運営室長 岩島真理をファシリテーターとして3氏によるパネルディスカッションを行いました。

伊藤氏からはJSTのバイオインフォマティクス関連事業の歴史から事業のサステナビリティや新しいタイプのデータへの対応等の課題について報告いただき、また五斗氏からはデータベース統合化のための仕組み作りやデータセットに関する成果および機械学習応用との連携等の課題について講演いただきました。パネルディスカッションでは、各講演を深掘りしつつデータベース開発の現状や将来展望について活発な議論が展開されました。

ポスター発表は、データベースの構築・運用・活用等に携わる研究者・技術者による51件の発表がありました。開催1週間前から発表ポスターを公開し、参加者が事前にポスターを閲覧できるようにし発表者と参加者とがスムーズに議論を重ねられる工夫をしました。また当日は、ポスター発表のための専用ウェブページを公開し、各ポスターや要旨を再掲すると共に、ポスターごとのオンラインルームへのリンクを用意することで、参加者がスムーズにオンラインルームを行き来できるようになり、興味のある方がより多くのポスター発表に参加できるよう運営を心がけました。

以上のようなイベント企画や取組により本シンポジウムには延べ277名の参加があり盛況の後に閉会しました。NBDCでは今後もデジタル政策の基盤となる生命科学分野のデータ統合について積極的なイベント企画や情報発信を行っていきたいと考えています。

*ポスター発表資料については以下のページをご覧ください。
トーゴーの日シンポジウム2021

また、講演についても後日資料や動画を公開予定です。