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産学共創基礎基盤研究プログラム「テラヘルツ」産学共創の場を開催

研究成果展開事業 産学共創基礎基盤研究プログラム
テラヘルツ波新時代を切り拓く革新的基盤技術の創出
https://www.jst.go.jp/kyousou/theme/kb.html

2017年10月27~28日、産学共創基礎基盤研究プログラム「テラヘルツ※」の産学共創の場を開催いたしました。 「産学共創の場」とは、産業界と学界が一堂に会し、技術テーマ※※の課題解決に向けて意見交換する場です。このような場を設け、産学が一体となって技術テーマの解決に取り組むことは、本プログラムの大きな特長の一つです。

会議の冒頭にプログラムオフィサーから「産学共創の場」の開催の趣旨と産業界への期待を述べていただきました。続いて、各研究課題の研究代表者から、テラヘルツ波の発生・検出、及び分光解析・イメージングへの応用などのそれぞれの研究について進捗、成果を報告いただくととともに、産業界の参加者とともに、テラヘルツならではの応用や競合技術に対する優位性などの観点に基づいた議論が進められました。

またローム(株)の金 在瑛 氏から、「共鳴トンネルダイオードを用いたテラヘルツ応用研究」について特別講演をいただき、デバイス開発の状況とその応用について理解を深めることができました。続いて国立研究開発法人 情報通信研究機構 寶迫 巌 氏からは、「THz技術に関わる電波法」のご講演をいただき、テラヘルツ技術の研究開発における、電波法上の注意点について理解を深めました。

当日は、大学・公的研究機関の研究者の他、企業17社の研究開発担当者19名を含む計39名が参加し、1泊2日の研修形式で活発な議論、意見交換を進め、大変有意義な会合となりました。今回は、産業界からの参加者数も過去最多となり、これまでに本テーマで研究・開発されてきたテラヘルツ関連デバイス・機器への産業応用への期待が大きく高まっていることを実感できる会議でした。今後も様々な形での「産学共創の場」を通じて産業界、ユーザーのニーズを取り込み、テラヘルツ波新時代を切り拓く革新的基盤技術に向けて、さらなる研究開発を推進していきます。

  • ※「テラヘルツ」:「テラヘルツ波新時代を切り拓く革新的基盤技術の創出」の略称
  • ※※技術テーマ:産業界共通の技術的課題。解決のために、大学・公的研究機関などの基礎基盤的な研究が必要なもの。