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日独「分子技術」ワークショップ:Japan-Germany Workshop on Molecular Technology開催報告
2016年03月18日~19日 ドイツ(ベルリン市内)

戦略的創造研究推進事業
https://www.jst.go.jp/kisoken/index.html

JSTさきがけ「分子技術と新機能創出」研究領域(研究総括:加藤隆史 東京大学大学院工学系研究科 教授)とドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)は、さきがけ研究者とドイツの若手研究者の国際的なネットワークの構築や、優れた「分子技術」の研究成果の共有を目的にワークショップを開催しました。

加藤隆史 研究総括(東京大学)、瀧宮和男 研究領域アドバイザー(理化学研究所)、Stefan Hecht教授 (Humboldt Universität, Berlin)、Peter Bäuerle 教授(University of Ulm)がオーガナイザーを務め、「分子技術と新機能創出」研究領域のさきがけ研究者16名およびドイツで活躍する若手研究者15名が参加し、研究発表を行いました。いすれの発表も参加者の高い関心を集め、質疑応答のセッションでは熱心なディスカッションが行われました。また、休憩時間など活用して、さらにディスカッションをする光景も見受けられ、ワークショップは盛況のうちに終了しました。

発表セッションは、高分子合成のみならず、自己組織化材料、触媒、バイオテクノロジー、計測技術など、「分子技術」ならではの幅広い分野で構成され、日頃は異なる分野で活躍する日独の若手研究者も一堂に会し、日独研究者間に加えて異分野研究者間の交流も実現しました。

今回のワークショップにおける「出会い」が、日独若手研究者にとって、将来にわたって有意義なものとなることが期待されます。

【背景】

JSTはCREST・さきがけの国際連携の効果的な推進を通じて、我が国の「分子技術」研究をますます加速・拡充し、世界をリードすることを目指しています。

「分子技術」という概念は、「科学的知見を基に、分子を設計・合成・操作・制御・集積することによって、分子の特性を活かして所望の機能を創出し、応用に供するための一連の技術」のことを指すものとして、JSTの研究開発戦略センター(CRDS)でのワークショップや提言等を経て構築され、文部科学省の戦略目標に設定されました。それを受けて、JSTでは2012年度にCREST・さきがけの研究領域を発足し、「分子技術」の研究開発を推進してきました。さらに、2013年度には、フランス国立研究機構(ANR:Agence Nationale de la Recherche)と連携し、SICORP(国際科学技術共同研究推進事業)を通じて日仏共同研究を支援しています。そして、この度、若手研究者の育成の一環として、ドイツ研究振興協会(DFG:Deutsche Forschungsgemeinschaft)と連携し、日独「分子技術」ワークショップを開催しました。

【参考】