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SATREPS研究代表者がインドネシア工科大から表彰される
2014年07月03日~05日 インドネシア・バンドン市
授賞式を終えた松岡教授(左)
とITBのAkhmaloka学長(右)
SATREPSプログラムでインドネシアとの国際共同研究に取り組む京都大学の松岡俊文教授がこのほど、インドネシアのバンドン工科大学(ITB)から表彰を受けました。松岡教授が受けたのは”Ganesa Widya Jasa Adiutama(通称:ITB 賞)”と呼ばれる表彰で、インドネシアの科学技術とITBに対する貢献が高く評価されたということです。
関係者によりますと、ITB賞には個人に贈られるものと、団体に贈られるものが計4種類あり、今回はITBが中心となって推進するインドネシアの工学系高等教育が94周年を迎えるのを機に、5回目の選考が行われました。その結果、松岡教授を含む18人、6団体にITB賞を贈ることを決めました。団体受賞の中にはJSTとともにSATREPSプログラムを運営するJICA(独立行政法人・国際協力機構)も含まれています。
松岡教授が研究代表者を務めるSATREPSプロジェクトの目標は、グンディガス田からガスと同時に放出される二酸化炭素を地中貯留(CCS)し、周辺のモニタリングを行う技術開発を目的とするもので、東南アジアで初めてCCSのパイロット事業を行うことが計画に盛り込まれています。インドネシア側の研究チームはITBと国有石油関連会社PERTAMINAで、注入後の二酸化炭素の挙動を探る数値シミュレーションやパイロット事業の実現可能性調査、若手研究者の人材育成が活動の中心となっていました。
7月3日、インドネシア・バンドン市にあるITB西講堂で行われた授賞式には、ITBのAkhmaloka学長をはじめとする大学、政府関係者など約300人が出席。同学長が受賞者に対する賛辞や感謝の言葉を述べ、松岡教授らに表彰状と記念の盾とメダルを授与しました。
松岡教授は今回の受賞について、「我々の研究プロジェクトに対して、このような賞を頂けたことは、大変に名誉なことと思っています。地球温暖化が益々顕在化している状況の中で、これからもITBや国内の研究者と共に課題解決にむけて一層努力したいと考えております」と話しています。
- 【関連するリンク】
- SATREPS 国際科学技術共同研究推進事業 地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム
- (Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development)
- https://www.jst.go.jp/global/about.html
- Ganesa賞を受けたSATREPSプロジェクト
- 平成23年度採択課題「インドネシア中部ジャワ州グンディガス田における二酸化炭素の地中貯留及びモニタリングに関する先導的研究」
- (松岡 俊文・京都大学教授)
https://www.jst.go.jp/global/kadai/h2305_indonesia.html
- バンドン工科大学(Institute Technology Bandung:ITB)
- http://www.itb.ac.id/en/
ITB賞の受賞式が行われた
ITBの西講堂