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未踏科学技術協会 第15回超伝導科学技術賞の受賞決定

受賞者:大久保雅隆、浮辺雅宏、志岐成友、千葉かおり、早川滋雄、冨田成夫
タイトル:「超伝導トンネル接合分子検出器による質量分析の実現」
未踏科学技術協会:http://www.sntt.or.jp/

質量分析装置では原理的に、質量/電荷数比(m/z)が同じで電荷数が異なるイオン、例えばNとN22+(共にm/z=14)を分離することが困難でした。超伝導分子検出器を開発することによってこの問題を解決したことが評価され、未踏科学技術協会第15回超伝導科学技術賞を受賞しました。

未踏科学技術協会 第15回超伝導科学技術賞の受賞決定

本成果の一部であるクライオスタットは、「クライオフィンガー」という商品名で市販されています。昨年シアトルで開催された国際電気標準会議(IEC)において、本超伝導分子検出器も含めた超伝導センサーの標準化へ向けた取り組みが採択され、多分野への応用が期待されるこの超伝導計測技術の普及標準化が期待されます。

この成果は、JST先端計測分析技術・機器開発の要素技術開発プログラムにて推進した開発課題「質量分析用超高感度粒子検出技術(開発期間:平成17~20年度)」で得られたものです。