リサーチコンプレックス推進プログラムは平成27年度に開始し、本年度に最終年度を迎えました。本プログラムは、世界に誇るイノベーションの創出を目指し、地域に集積する産・学・官・金の様々なプレーヤーが共同でビジョンを掲げ、異分野融合共同研究開発、成果の事業化、人材育成を一体的かつ統合的に展開するための複合型イノベーション推進基盤(=リサーチコンプレックス)を構築することを目的としています。
本シンポジウムでは、本プログラムの活動により構築されつつある3つのリサーチコンプレックスの成長・発展の状況を報告し、リサーチコンプレックスの体制構築や運営方針、自立化までの課題等について議論を深めます。また、今後の国やJSTの産学連携・地域科学技術振興施策について紹介します。
14:00-14:10 | ■開会挨拶 -齊藤 仁志 [科学技術振興機構 副理事] -真先 正人 [文部科学省 大臣官房 文部科学戦略官] |
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14:10-14:30 | ■リサーチコンプレックス推進プログラムから考える今後の産学連携・地域科学技術振興施策の在り方 -斉藤 卓也 [文部科学省 科学技術・学術政策局 産業連携・地域支援課 課長] |
14:30-15:50 | ■リサーチコンプレックスからのプレゼンテーション 進行: -小原 満穂 [リサーチコンプレックス推進プログラム 戦略ディレクター(総括・PO補佐)] 事例紹介: -「健康"生き活き"羅針盤リサーチコンプレックス」(神戸リサーチコンプレックス) 竹谷 誠 [理化学研究所 リサーチコンプレックス戦略室 室長] -「世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus」(殿町リサーチコンプレックス) 吉元 良太 [慶應義塾大学 ウェルビーイングリサーチセンター 特任教授 兼 イノベーション推進本部 特任教授/殿町リサーチコンプレックス推進プログラムオーガナイザー(企画・融合研究担当)] -「i-Brain×ICT「超快適」スマート社会の創出グローバルリサーチコンプレックス」(けいはんなリサーチコンプレックス) 鈴木 博之 [国際電気通信基礎技術研究所 代表取締役専務/けいはんなリサーチコンプレックス 戦略ディレクター] |
15:50-16:10 | 休憩 |
16:10-17:20 | ■パネルディスカッション エコシステム構築に向けたリサーチコンプレックスの展望 ファシリテーター: -野長瀬 裕二[摂南大学 経済学部 教授/リサーチコンプレックス推進プログラム アドバイザー] パネリスト: -神戸リサーチコンプレックス 竹谷 誠 [理化学研究所 リサーチコンプレックス戦略室 室長] 三重野 雅文 [神戸市 医療・新産業本部 医療産業都市部 部長] -殿町リサーチコンプレックス 吉元 良太 [慶應義塾大学 ウェルビーイングリサーチセンター 特任教授 兼 イノベーション推進本部 特任教授/殿町リサーチコンプレックス推進プログラムオーガナイザー(企画・融合研究担当)] 三浦 淳 [川崎市産業振興財団 理事長] -けいはんなリサーチコンプレックス 鈴木 博之 [国際電気通信基礎技術研究所 代表取締役専務/けいはんなリサーチコンプレックス 戦略ディレクター] 森田 芳文 [関西文化学術研究都市推進機構 超快適スマート社会推進室 部長] コメンテーター: -受田 浩之 [高知大学 理事(地域・国際・広報・IR担当)・副学長/リサーチコンプレックス推進プログラム アドバイザー] |
17:20 | ■閉会挨拶 -結城 章夫 [リサーチコンプレックス推進プログラム プログラムオフィサー] |
17:30-19:00 | ■意見交換会 -場所:受付前ホワイエ -会費:4,000円 |
理化学研究所を中核とし、”ヒト”に関する膨大なデータの解析によりコンピューター上で将来の健康状態を予測するシステムを構築し、個人レベルで将来の健康予測が可能となる「健康羅針盤」の提供を目指しています。この取り組みを通して得られる新たな知見やデータは、健康関連産業の大きな基盤を形成し、新たなサービスや製品など、あらゆる業界へ波及が期待されます。同時に、ビジネスアイデアの創出や事業化促進への仕組みづくり、人材育成システムの構築を行い、神戸を中心とした関西に「健康科学に基づいたビジネス」の大集積拠点を形成します。
慶應義塾大学を中核とし、自治体、大学・研究機関、企業と協働し、殿町の4つの中核技術領域を中心に、統合的データサイエンス基盤「Person centered Open PLatform for well-being」の構築、異分野融合研究とその成果に基づく事業化の促進、ヘルスケア分野のアントレプレナーやデータサイエンス人材の育成等を一体的に進め、ライフサイエンス・情報・ものづくりを融合した技術革新と社会実装の加速化による新分野や新産業の創出に取り組みます。
けいはんなリサーチコンプレックスでは、i-Brain(脳科学・人間科学)の研究成果の豊富な蓄積と高度なICT(情報通信技術)を融合し、現在のAIでは未だ十分に解明・活用されていない脳科学分野の研究開発を戦略的に推進すると同時に、平安、活力、共感等、「ココロ」の豊かさ向上に着目した「超快適」につながる新たな技術・サービス等を社会実装することにより、人のココロに寄り添う「次世代型スマートシティ」の実現を目指します。