これからヒーロー!Vol.06
【6月16日(月)17時公開】寄生バチは悪い?悪くない?の巻/島田裕子さん(筑波大学)
#生物#医療・医学#地球
裁判所に連れてこられた猫田。争っていたのはなんとハエとハチ!
原告はショウジョウ バエ美(キイロショウジョウバエ)、被告はアソバラ バチ代(ニホンアソバラコマユバチ)。バチ代がバエ美の幼虫に無断で卵を産み付け、寄生させたという衝撃の事件――。
ニホンアソバラコマユバチは、他の生物に依存して、栄養やエネルギーを得ながら生きる「寄生バチ」。「カイゴロシ型寄生」と名付けられた、恐ろしくも巧妙な生存戦略の手口や、その戦略を成功させる独特な毒の存在が次々と明らかになるなか、その先に見えたのは意外にもある愛の形だった・・。
キイロショウジョウバエの成虫原基を溶かして、ニホンアソバラコマユバチの寄生を高確率で成功に導く2種類の毒遺伝子とは。その正体を突き止めた研究を紹介。
研究者名:島田 裕子(筑波大学 生存ダイナミクス研究センター 准教授)