戦略的創造研究推進事業(公募型研究)
新規採択研究代表者・個人研究者および研究課題概要



研究領域:「生体と制御」
 
氏名 所属機関 所属学部・学科など 役職 研究課題名
河津 信一郎 国立国際医療センター研究所   室長 マラリア原虫の酸化ストレス応答メカニズムの解明と新規治療戦略
谷内 一郎 九州大学 生体防御医学研究所 助手 リンパ球の分化を制御する転写調節機構の解明と治療への応用
中川 一路 大阪大学 大学院歯学研究科 講師 オートファジー誘導による細胞内侵入性細菌の排除機構の解析と応用
福井 宣規 九州大学 生体防御医学研究所 助教授 宿主応答を司る細胞骨格制御機構の解明とその応用
堀 昌平 理化学研究所 免疫・アレルギー科学総合研究センター 研究員 免疫制御性T細胞の分化メカニズムの解明とその免疫疾患治療への応用

総評 : 研究総括 竹田 美文 (実践女子大学生活科学部教授)

 この研究領域の募集は本年度が最終回となるが、過去2年と同様に、ゲノム情報を活用し、感染症、免疫疾患を包括的にとらえた新しい発想の下の創造性ある研究提案を募集したところ、国公私立大学のみならず国立研究機関、民間企業研究所の研究者から135件の応募があった。これらの135件の提案について8名の領域アドバイザーと私が分担して書類選考を行い、特に優れた16件を選定して面接を行った。面接では、候補者に研究内容を発表していただいた後、領域の趣旨との整合性、独創性、論理性、他にない優れた点、研究の進め方、目的が達成されたときのインパクト、研究体制などの観点から領域アドバイザーと私が質疑を行い提案課題採択に関する検討を行った。その結果を踏まえて、合議により5件の研究課題を選定した。これらはいずれも国際的に見てレベルの高いものであり、わが国のみならず国際的にも感染症の制御に大きく寄与する成果を挙げることが期待できる。選定された研究課題以外にも多くの優れた提案があったが、採択件数が極めて少数に限られているため、不採択になったことは残念の極みである。なかでも不採択の数件は採択課題と甲乙つけがたいものであり、合議に難渋を極めたことを付記する。

戻る



This page updated on September 18, 2003

Copyright©2003 Japan Science and Technology Corporation.