国際競争が激化しているiPS細胞等を使った再生医療について、我が国のアドバンテージを活かし、世界に先駆けて臨床応用をするべく研究開発を加速します。具体的には、「iPS細胞研究中核拠点」では臨床応用を見据えた安全性・標準化に関する研究、再生医療用iPS細胞ストックの構築を実施し、「疾患・組織別実用化研究拠点」では疾患・組織別に責任を持って再生医療の実現を目指します。また、技術開発個別課題ではiPS細胞等の臨床応用の幅を広げる技術開発や、より高度な再生医療を目指した技術開発を実施します。
1)iPS細胞研究中核拠点
iPS細胞の臨床応用を見据えた標準化、安全性の確保を行いつつ、再生医療用iPS細胞ストックの構築を目指して必要な研究を長期的に実施します。
2)疾患・組織別実用化研究拠点
「iPS細胞研究中核拠点」で作製される再生医療用iPS細胞等を用いて臨床研究を実施するために必要な研究開発を行い、疾患、組織別に責任をもって再生医療の実現を目指します。
「5年以内の臨床応用を目指す拠点(拠点A)」
「技術的ブレークスルーをおこない臨床応用を目指す拠点(拠点B)」
3)技術開発個別課題
iPS細胞研究中核拠点または疾患・組織別実用化拠点と連携しつつ、iPS細胞等の臨床応用の幅を広げる技術開発や、より高度な再生医療を目指した技術開発を実施します。
なお、平成24年度補正予算を財源として別途事業の遂行に必要な設備の整備を行うこととしています。
また、上記の研究費および研究期間は目安であり、実施内容を踏まえ戦略的に最終決定します。