研究成果展開事業(産学共創基礎基盤研究プログラム)(以下、本制度)は、日本の産業競争力の強化および基礎研究の活性化を目指し、平成22年度より公募を開始した新しい競争的資金制度です。
本制度では、大学や公的研究機関などによる基礎的な研究を推進・支援し、産業界に共通する技術的課題「技術テーマ」の解決に資する成果を得ることを目指します。
また、産と学の対話の場である「産学共創の場」を構築し、産業界の視点や知見を基礎的な研究での取り組みにフィードバックすることで、「技術テーマ」の解決を加速します。
1 「技術テーマ」とは
- 日本の産業競争力を強化するために解決するべきもの
- 企業では対応できない、大学・公的研究機関などによる基礎的な研究による基盤技術の創出が必要なもの
- 産業界の前競争領域・非競争領域にあるもの
1テーマにつき最長10年程度の支援を想定しています。
2 制度の流れ
「技術テーマ」の決定
産業界から「技術テーマ」の提案を募ります。JSTによる調査や外部有識者で構成される委員会(産学共創基礎基盤研究推進委員会)での審議を経て、「技術テーマ」とその運営の責任者であるプログラムオフィサー(PO)を決定します。
研究課題の公募・採択
決定された「技術テーマ」ごとに、大学・公的研究機関などの研究者を対象に研究課題を公募し、「技術テーマ」の解決に資する研究課題を採択します。
研究実施と「産学共創の場」の構築
採択された研究課題における研究を実施するとともに、産学が対話する「産学共創の場」を構築します。
図 制度の仕組みと流れ
3 研究課題の研究期間および研究費
- 研究期間:原則2年
※ただし、2年以上の研究期間が必要な場合、研究開始から2年後の厳正な評価の結果に基づき、引き続き研究を認める場合があります(研究期間は最長5年程度まで)
- 研究費:1課題あたり最大3千万円/年程度
制度の概要、技術テーマの概要などについては、下記のホームページを参照してください。
産学共創基礎基盤研究プログラム ホームページURL:https://www.jst.go.jp/kyousou/