科学技術振興機構(理事長 沖村憲樹)は、「研究成果最適移転事業」成果育成プログラムB(独創モデル化)の平成16年度採択課題15件を選定した。
本プログラムは、研究開発型の中堅・中小企業が有する新技術コンセプト(大学や国公立試験研究機関等の研究成果に基づいて生まれた、新しい産業を生み出す可能性のある技術的な概念や製品構想)を、当機構、企業、大学・国公立試験研究機関等(研究者)が協力して、試作品として具体的な形とすることや実用化に向けて必要な可能性試験等(モデル化)により育成するものである。モデル化により企業化開発に移行するために必要なデータを取得し、その後の新技術の実用化を促進し、新産業の創出に寄与する。
今年度は199件の応募があり、本プログラム評価委員会(委員長 川田裕郎 元・工業技術院長)において、課題の新規性、企業化の可能性、社会的意義、モデル化の目標の妥当性などの観点から審査(事前評価)し、課題の選考を進めてきた。継続実施課題については昨年度実施課題58件から同委員会による優れた課題の推薦(事後評価の一環)により選考を進めてきたが、今回採択無しとした。
今後、契約などの条件が整い次第、実施に着手する予定である。 |