JST(理事長 北澤 宏一)は、低炭素社会づくりに向けた研究開発活動の強化を目的として、小宮山 宏 三菱総合研究所理事長をセンター長とする「低炭素社会戦略センター」を平成21年12月11日(金)に設置します。
1. 業務内容
同センターでは、グリーンイノベーションによる低炭素社会実現に貢献するため、自然科学と人文・社会科学の知見を用いて、望ましい社会の姿を描きその実現に至る道筋を示すシナリオを策定します。また、低炭素社会の実現を加速する新技術創出に資する研究開発から成果の普及、社会への実装までを見据えた戦略(以下、「総合戦略」と言う)や社会システム設計のための取り組みを検討します。策定した総合戦略やシナリオは、国内外での低炭素社会構築に向けたさまざまな取り組みに活用されるよう、広く社会に向けて提言します。
2. 成果の活用
策定した総合戦略やシナリオは、「文部科学省低炭素社会づくり研究開発戦略」注)をはじめとした国の低炭素社会づくりに向けた戦略づくりの取り組みやJST事業に活用されるようにします。また、国、大学や企業などの研究開発などにも広く活用されるよう情報を公開するとともに、未来を担う若者たちや学校、家庭、社会に向けて、暮らしや仕事の中で実践できる低炭素社会の実現に有効な情報や知識の発信を継続的に行います。
注)温室効果ガス排出量の削減に向けた内外の状況を踏まえ、文部科学省として低炭素社会づくりの取り組みのさらなる充実強化を図るべく、平成21年8月に決定されました。本センターは、特に「低炭素社会実現のための社会シナリオ研究」に貢献することを目指しています。
3. 体制
体制は別紙1の通りです。研究統括の下にチームを結成し、具体的なシナリオ策定・戦略立案を推進します。また、戦略推進委員会を設け、低炭素社会戦略センターの活動や成果について適切なアドバイスを受け、センターの業務運営に反映させます。併せて、全国の大学や他機関と連携し、学識経験者らにより構成される推進ワーキンググループやワークショップなどを通じて、低炭素社会戦略を取り囲む科学技術・社会・経済の課題について大きな視点から議論します。
4. その他
本取り組みの推進に関連して、平成22年度予算(「低炭素社会実現のための社会シナリオ研究」、別紙2参照)を要求しています。
低炭素社会戦略センターホームページURL: https://www.jst.go.jp/lcs/
<添付資料>
別紙4:小宮山 宏 低炭素社会戦略センター センター長 メッセージ
<お問い合わせ先>
独立行政法人 科学技術振興機構 低炭素社会戦略センター
〒102-0076 東京都千代田区五番町5-1 JS市ヶ谷ビル
野田 正彦(ノダ マサヒコ)、古旗 憲一(フルハタ ケンイチ)、福田 佳也乃(フクダ カヤノ)
Tel:03-3238-7681 Fax:03-3238-5371
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