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別紙

平成20年度「日本-EU研究交流」新規課題募集概要

1.日本-EU研究交流の趣旨・目的

 本研究交流は、日本-EU間の政府レベルでの合意に基づき、文部科学省が特に重要なものとして設定したEUとの協力分野(「環境」)における研究交流を実施することにより、日本-EU間の科学技術分野における協力および日本の科学技術の将来の発展に資することを目的としています。

2. 募集領域

 「環境」分野に関する日本-EU研究交流の課題とし、EC-DGRが実施するFP7における「Cooperation」の枠組みによる「環境」分野の公募領域のうち、今回は以下の領域について公募を実施します。
 この領域は、長期にわたる成長と持続性を実現するために、日本の研究者がEUのFP7コンソーシアムに参加することが重要と考え、設定されたものです。

1都市の洪水にかかわるリスク、防止および管理(ENV.1.3.3.1)
2洪水に関連した安全な環境形成技術(ENV.3.1.5.1)
3革新的沿岸保全技術(ENV.3.1.6.1)
4水管理と長期的視点からみた気候変動の影響(ENV.2.1.2.1)
5気候変動に対する公衆衛生と水供給(ENV.3.1.1.1)
6ライフサイクルインパクト評価(LCIA)方法の改善(ENV.3.3.2.1)

※(()内は、対応するFP7における「環境」分野の公募領域)

3.応募資格

 日本国内の大学や研究機関、企業などで研究に従事している研究者であることが必要です。採択されるためには、日本とEUにおいて進行中の研究が強化され、さらに付加的な価値が創出される研究交流であることが必要です。

4.支援期間

 原則3年。

5.支援規模

 1課題あたり、総額2250万円程度/3年(750万円/1年)とします。(ただし、間接経費を含む)

6.支援の内容

 支援費は、研究交流費と試験研究費で構成されます。

・研究交流費には旅費やシンポジウム・セミナー開催費が、試験研究費には消耗品費や設備備品費などが含まれます。
・間接経費として、原則として研究交流費と試験研究費の合計の10%以下を支出することができます。

7.採択予定数

 3課題程度。

8.応募方法

 府省共通研究開発管理システム(e-Rad)から応募してください。募集関係の情報は、JST 国際部ホームページからも入手できます。

e-Rad ポータルサイトURL:http://www.e-rad.go.jp/

JST 国際部ホームページURL:https://www.jst.go.jp/inter/index.html


9.募集期間および選定スケジュール

募集期 平成20年 9月24日 (水)~平成21年1月8日 (木)(午後5時締切)
(予定) 平成21年 1月~4月
課題選定 (予定) 6月頃
(予定) 10月頃

10.選考方法

 JSTが選任した専門家で構成される委員会にて、JSTに応募された全ての提案書が評価されます。この評価結果をもとに、JSTが支援する課題を選定します。
 また、EC-DGRが同時期に実施するFP7における「Cooperation」の枠組みによる「環境」分野の公募に対して、日本の研究者が参加するFP7コンソーシアムが、EC-DGRにて採択されることが選考の条件となります。FP7コンソーシアムについては、EC-DGRにて選定された専門家で構成される委員会にて評価されます。
 ただし、参加するFP7コンソーシアムがEC-DGRに採択されたとしても、必ずしもJSTに応募した提案が採択されるとは限りません。

11.審査にあたっての評価基準

 以下の基準を適用します。

1制度の趣旨および対象分野への適合性
2研究代表者の適格性
3計画の妥当性
4研究交流の有効性
5現在の研究活動

12.研究交流費と試験研究費の配分について

 本事業の研究交流費は試験研究費にも用いることができますが、本事業の趣旨が国際研究交流を支援することにある点に鑑み、研究交流費により多く配分することが期待されています。