開発を終了した課題の評価
課題名 | 「高精度マイクロサージャリー装置」 | ||||
所有者 | 独立行政法人 科学技術振興機構 | ||||
研究者 | 大阪市立大学 医学部整形外科 臨床准教授 五谷 寛之 | ||||
委託企業 | 株式会社 エヌエスティー | ||||
開発費 | 約44百万円 | ||||
開発期間 | 平成15年12月~平成18年12月 | ||||
評価 |
本新技術は、微細な血管縫合を実施するマイクロサージャリー手術を支援するための高精度なマスター・スレーブ方式マニピュレータロボットに関するものである。 本開発では、外科医が操作する手術器具の動きを入力するための機械式アーム構造のマスター制御部を作製し、そのマスター制御部の動きを縮小再現するスレーブ部として7軸制御のマニピュレータを作製した。各関節の駆動部は小型のACサーボモータ及びDCモータを使用し、小型軽量化を図ることで、マイクロサージャリー手術で使用する顕微鏡などへの実装性の高いものとなっている。また、マスター・スレーブ間の制御は高速なIEEE1394通信方式と小型のコントローラを併用することにより、高速かつ高い追従性を持った動作を可能とし、繰り返し再現性や分解能にも優れている。 事故などで切断された手指の再接着には直径1mm以下の微小血管縫合の技術が必要であり、複数の経験豊かな外科医による対応が必要とされるが、本新技術は手術における新しい器材の役割を担い、外科医の手術操作を直接支援することで微小血管外科手技の普及に貢献することが期待される。 | ||||
評価者 | 独創的シーズ展開事業 委託開発
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評価日 | 平成19年3月23日 |