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別紙2

国際科学技術コンテスト支援事業について

 1.事業の目的

 本事業は平成16年度より開始したもので、科学技術コンテストの参加者数の拡大や国際科学技術コンテストへの選手の出場支援を行うことにより、高校生等の理数や科学技術に対する興味・関心や目標意識、意欲・能力を高め、学習機会の充実を図り、我が国の社会をリードしうる人材を育成することを目的とするものです。

 2.応募の要件
 支援を希望する国際的な科学技術コンテストにおける我が国内の中心的な実施機関であり、国内選抜大会を運営する実施機関であること。かつ、国際大会参加ならびに国内選抜活動に関する経理的な事務を実施できる機関(以下この機関を「実施機関」という)より提案していただきます。応募できる実施機関の要件は以下の通りです。
(1)国際的な科学技術コンテストに参加している国内の中心的な実施機関であり、国際科学技術コンテストの国内選抜大会開催と係る選抜、普及活動等についての中心的な実施機関としてコンテストの運営全体に責任を持つ機関であること。
(2)科学技術コンテストの実施に際し、経理的に適正な事務処理を、責任をもって実施できる体制を有し、実施できる機関であること。

 3.支援対象
 本事業では、以下の要件を満たす国際科学技術コンテストを支援します。
(1)世界各国が参加した実施組織を有する科学技術コンテスト、または世界各国の科学技術コンテストと連携し上位大会として参加を得ているコンテストであること。
(2)小学生、中学生、高校生のいずれかを主たる対象とした科学技術コンテストであること。
(3)科学技術に関する知識を競うのみでなく、問題解決能力または研究等の課題探究能力を競うものであること。
※各種作業等の実技の習熟のみを競うものは不可。
(4)国内選抜大会については全国的に募集が行われること。
(5)非営利により実施されること。

 4.支援内容
 本事業では、支援対象とする国際科学技術コンテストの実施機関と契約を締結し、実施機関からの計画に基づき、原則として以下の事項を支援します。
(1)国際大会への参加支援
○児童生徒の国際科学技術コンテストへの参加
○参加児童生徒に対する理数系分野の才能の伸長を図る取組 等
(2)国内選抜活動等への支援
○国際科学技術コンテストへの参加児童生徒を選抜する取組 等
○国際科学技術コンテストへの参加等に関する普及活動
(3)国際大会開催への支援
○国際科学技術コンテストを我が国で開催する際の大会開催への支援 等
(4)その他
○事務局人件費の一部

 5.支援金額
 1コンテストあたり2,500万円/年を上限とします。
 ※国際大会の日本開催等多額の支援が必要な場合は別途対応いたします。

 6.支援期間
 次期中期目標期間:平成19年度から平成23年度まで

 7.選考のポイント
 支援するコンテストおよび支援額については、以下の点を考慮し選考しますが、事業の趣旨に鑑み、(1)~(5)については特に重視することとします。
(1)国際科学技術コンテストならびに関係する国内選抜大会への参加者数、開催に当たっての意義、大会運営組織の体制、大会の継続性
(2)国際大会に参加する生徒への研修等の実施内容、実施体制、意義と期待される効果
(3)国内大会の大会開催について、教育委員会等への大会に関する周知方法
(4)コンテスト実施に係る資金計画・運用等、支援希望内容の妥当性
※資金計画等に関しては個別コンテストの計画とともに本事業全体の資金計画等との関係にも留意し選考します。
(5)平成19年度から平成23年度までの5年間の目標・拡充方策とその実現可能性
※目標(参加者数、裾野拡大への取り組み)の高さ、およびそのための課題抽出の妥当性や活動内容・計画・支援内容の具体性などを重視します。
(6)コンテストを開催する分野の妥当性
※本事業あるいは他のJST科学技術理解増進事業において特化して支援している分野以外を対象とするものを優先します。
(7)支援を希望するコンテストの実施体制
(8)我が国の科学技術学習の充実に向けたインパクト、学校、地域への波及効果
※当該コンテストと学校教育との連携についても加味します。
(9)実施機関が2.で定められた要件を満たす体制をとれること

 8.評価について
 実施内容・計画の進捗等については、年度末に評価を実施します。評価の結果は、次年度以降の支援内容、支援金額の見直しに 反映させて頂くとともに、今後の事業運営の参考にさせて頂きます。