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機構報第330号

開発を終了した課題の評価

課題名 「マルチポリゴン方式レーザー直接描画システム」
所有者 新田勇、菅野明宏、小俣公夫、井口敏、科学技術振興機構
研究者 新潟大学工学部機械システム工学科教授 新田 勇
委託企業 株式会社オプセル
開発費 99,310,040円
開発期間 平成15年3月26日~平成18年3月31日
評価 本新技術の開発結果は下記のとおりであり、成功と判断するのが適当である。
 本新技術は、プリント基板や液晶パネル等の製造において、複数のポリゴン走査ユニットを用いて、短時間で、大面積のパターン露光を実施できるレーザー直接描画装置の開発に関するものである。
 本新技術では、描画パターンを区分化して、複数のポリゴン走査ユニットに分担させ、これらを同時に制御し、分割パターンを精度よく接続して大面積露光を行う方式を提案し、この目的のために、広い投影面にわたって微小ビームの走査が行えるレンズ系と、温度変化に対してレンズ系の偏心防止が行える装置を導入し、安定した高精細描画装置を実現した。実証試験において、3台のポリゴン走査ユニットを搭載したレーザー直接描画装置を用いて評価を行った結果、良好なパターン接続精度を持つ描画機能を確認した。
 本新技術は、プリント基板加工をはじめ、各種用途において、少量多品種の高精細パターン加工を、安価で効率よく行うための有力な手段となることが期待される。
評価者
科学技術振興審議会 技術移転部会 委託開発評価委員会
委員長   高橋 清
委員 井浦 幸雄、石谷 炯、井街 宏、木村 茂行、桐野 豊、小林 健、中川 威雄、西川 寿子、西澤 民夫、増田 善昭、八嶋 建明、吉村 進
評価日 平成18年6月30日