機構報第298号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「電動車いす用舌圧コントローラ」 | ||||||
所有者 | 株式会社社国際電気通信基礎技術研究所 | ||||||
研究者 | 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 主任研究員 和久本雅彦 | ||||||
委託企業 | ニッタ株式会社 | ||||||
開発費 | 156,617,316円 | ||||||
開発期間 | 平成14年3月4日~平成18年2月28日 | ||||||
評価 |
本新技術の開発結果は、下記のとおりであり、成功と判断するのが適当である。 記
筋力障害等の症状により、電動車いすの手動操作が困難なユーザーのために、手首を使用しない運転操作システムが要望されてきた。本新技術は、上あごに装着したマウスピース上のセンサを舌で識別・押圧することにより、電動車いすの前進・後退、左右回転制御用の無線信号を送出し、走行制御系に伝達するシステム(口内ユニット及び車いす機側ユニット一式)である。センサは、感圧導電性インクを塗布したフィルム状のもので、舌圧力に応じた電圧信号を発生する。この信号を、人体に影響のない程度の微弱FM信号に変換し、車いすに設置した受信器に伝達する方式である。本システムは、市販の電動車いす数台に適用して評価し、運転操作性が容易で、かつ口内ユニットも違和感が少ないことを確認した。 本新技術により、手動操作が困難なユーザーが、代替手段により、電動車いすを運転し、生活の質(QOL)の向上を図ることが可能となった。本システムは、電動車いす以外の電子機器に対しても、マウスピースで運転制御する新しい手段を提供できることから、医療やエンターティメント分野等での応用が期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 評 価 日 平成18年3月27日 |