JSTトッププレス一覧科学技術振興機構報 第280号 > 用語解説

【用語解説】

注1) 自己組織化:
複数の分子が分子間での弱い相互作用により自発的に組織や高次構造を作り出すこと。例えば、生体内のDNAは、一本鎖が自己組織化することで二本鎖のラセン構造を形成している。

注2) ナノメートル:
1メートルの10億分の1の大きさ。フラーレンやカーボンナノチューブなどの比較的大きい化合物がその大きさに対応する。

注3) ディールス・アルダー反応:
1950年にノーベル化学賞を受賞したオットー・ディールスとクルト・アルダー(共にドイツの化学者)が開発した環状有機化合物の合成反応の一つ。現在、様々な医農薬関連化合物の合成に使われている。生体内でも見られるクリーンな反応。

注4) 基質:
酵素の標的となる物質のこと。例えばデンプンと、それを消化するアミラーゼの関係で言えば、アミラーゼが酵素で、デンプンが基質である。