機構報第255号
開発を終了した課題の評価
課題名 | 「光周波数コム発生器」 | ||||||
研究者 | 元東京工業大学大学院総合理工学研究科助手 興梠元伸 | ||||||
所有者 | 興梠元伸、科学技術振興機構 | ||||||
委託企業 | 株式会社光コム研究所 | ||||||
開発費 | 123,264,420円 | ||||||
開発期間 | 平成15年3月~平成17年9月 | ||||||
評価 |
本新技術は、非線形光学結晶に導波路、電極、ミラー、フィルタを形成した電気光学変調器に、単一波長レーザーを入力することにより、周波数間隔が等しく、強度の揃った多波長レーザーを出力できる光周波数コム発生器に関するものである。 本開発では、非線形光学結晶(LiNbO3)に半導体製造プロセスにて導波路、電極を形成し、真空蒸着にて導波路端面にフィルタ、ミラーを成膜し、電気光学変調器、光共振器の機能を持たせることで、小型・軽量で歩留まり良く製造することが可能となった。また、短い結晶にて光損失の低減化と変調の高効率化を、結晶端面にフィルタを成膜することにより、光コム出力強度の平坦化を、駆動・制御回路のモジュール化により省電力化を実現した。 本新技術は、多波長光源として、周波数間隔が極めて安定で、出力強度が揃っていることから、光周波数標準、波長分割多重光通信、時分割多重光通信用の光源等としての応用が期待される。 | ||||||
評価者 |
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評価日 | 平成17年12月13日 |