○チーム型研究(CREST)
氏名 | 機関名 | 所属部署名 | 役職名 | 研究課題名 |
石田 誠 | 豊橋技術科学大学 | 工学部 | 教授 | 社会の安全・安心に貢献するユビキタス集積化マイクロセンサの開発 |
車谷 浩一 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 | 情報技術研究部門 | グループ長 | 安全と利便性を両立した空間見守りシステム |
佐藤 知正 | 東京大学 | 大学院情報理工学研究科 | 教授 | 安全・安心のための移動体センシング技術 |
都甲 潔 | 九州大学 | 大学院 システム情報科学研究院 |
教授 | セキュリティ用途向け超高感度匂いセンサシステムの開発 |
西田 佳史 | 独立行政法人 産業技術総合研究所 | デジタルヒューマン 研究センター | チーム長 | 事故予防のための乳幼児センシング基盤技術 |
安田 二朗 | 警察庁 | 科学警察研究所 | 室長 | 全自動モバイル型生物剤センシングシステム |
五十音順に掲載
総評 : 研究総括 板生 清(東京理科大学専門職大学院総合科学技術経営研究科 研究科長・教授)
本研究領域では、安全・安心な社会に役立つ将来的なサービスイメージを設定し、それを実現するためのブレークスルー技術の創出を目指しています。
今年度は、82件という多くの応募があり、12名の領域アドバイザーと共に書類審査を行い、13件の提案について面接審査を行った結果、6件の課題を採択しました。選考に当たっては、主に以下の点を考慮しました。
(1)安全・安心分野として自然環境モニタリング、人工環境モニタリング、情報セキュリティ、知的交通システム(ITS)、食品流通のトレーサビリティ、健康・医療システムなどに着目している。
(2)実現にあたり、超小型センサ、情報処理、微弱無線通信、自然発電などの技術融合と、これら融合技術をベースとしたセンサーネットワーク技術の創成を重視している。
(3)また、ただ理論のみに傾くことなく、現実的な安心・安全システムを描いて着実に段階的にシステム化を進めてゆくことを重視している。
(4)研究技術領域としては、安全・安心な社会の実現に貢献するものという観点で選択し、領域全体としては幅広い分野で成果の出る事を考慮している。
以上のことを考慮した結果、今回の提案からは、集積化マイクロセンサ分野、空間見守りシステム分野、ヒューマンインタフェイス分野、超高感度においセンシングシステム分野、人間の福祉向上分野、バイオテロ分野の優れた提案を選定しました。結果的に採択には至らなかったものの、部分的に優れた提案が数多くありました。すなわち、個々の技術に特化してサービスイメージが明確でなかったもの、逆に核となる基盤技術が不明確あるいは予備的調査の不十分なものなどです。
来年度も引き続き、上記(1)~(4)の点を考慮した提案が多数あることを期待します。