JST(理事長 橋本 和仁)は、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、株式会社ANRis(本社:東京都文京区、代表取締役 川村 渉、以下「ANRis」という)への出資を実行しました。
ANRisは、東京科学大学の程 久美子 特任教授が東京大学在籍時に創出した研究成果を基盤として設立された、siRNA(small interfering RNA)医薬品の研究開発に取り組むスタートアップです。
siRNA医薬品は、RNA干渉という細胞に元来備わる機能を利用し、生体内の特定の遺伝子発現を抑制することで疾患の治療を目指す形の医薬品です。がんや希少疾患の多くは遺伝子変異に起因します。この遺伝子発現を抑制することで、従来の低分子医薬品や抗体医薬品では標的化が難しかった遺伝子に対する新たな治療手段の開発を進めています。
siRNA医薬品を開発する際の課題として、目的配列への特異性が挙げられます。疾患の原因となる遺伝子は、正常な遺伝子の配列と比較して一塩基のみが変異していることが多く、既存のsiRNA設計技術では、病気の原因となる変異型遺伝子と、正常な生理機能に必要な野生型遺伝子を正確に区分して抑制することが難しいという課題がありました。
ANRisがプラットフォーム技術として保有する「SNPD-siRNA(Single Nucleotide Polymorphism-Distinguishable siRNA)」は、一塩基変異mRNAのみを特異的に認識・識別し、選択的に発現抑制する配列の設計技術です。同技術で設計したsiRNAにより、正常な遺伝子発現はそのままに、疾患の原因となる変異型遺伝子のみを抑制できます。
ANRisは今回の資金調達により、KRAS変異がんを治療する医薬品の開発を加速させる計画です。
ANRisのプラットフォーム技術には、JSTの研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START) プロジェクト推進型 起業実証支援の研究開発課題「1塩基変異遺伝子を正常遺伝子と区別して抑制するRNA干渉技術の開発」(研究代表者:程 久美子(現 東京科学大学 特任教授)、2019年度採択)の成果が活用されています。
<プレスリリース資料>
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<お問い合わせ>
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<ANRisに関すること>
株式会社ANRis
代表取締役 川村 渉(カワムラ ワタル)
〒113-8510 東京都文京区湯島1-5-45
東京科学大学8号館2階 TIP-RCCシェアラボ内
E-mail:infoanris.jp
URL:https://anris.jp/ -
<事業に関すること>
科学技術振興機構 スタートアップ・技術移転推進部 スタートアップ出資・支援室
朝賀 克栄(アサカ カツエイ)
〒102-0076 東京都千代田区五番町7 K's五番町
Tel:03-6380-9014 Fax:03-5214-0017
E-mail:entrejst.go.jp
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<報道に関すること>
科学技術振興機構 広報課
〒102-8666 東京都千代田区四番町5-3 サイエンスプラザ
Tel:03-5214-8404 Fax:03-5214-8432
E-mail:jstkohojst.go.jp
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