JST(理事長 橋本 和仁)は、2025年11月27日(木)午後5時に、公的資金によって得られた研究データの公開・利活用を促進するための新たなシステム「公的資金研究データリポジトリ(GRANTS Data)」を公開しました。
近年、論文の実験結果の信頼性や再現性の向上、公的資金で得られた研究データの利活用促進、さらには日本の研究情報発信力強化の観点から、研究データのオープン化が強く推進されています。しかし、現状、研究者の所属先の機関リポジトリに研究データを掲載する環境が整っていない場合もあり、研究成果を公開、広く社会へ還元する仕組みづくりが課題となっていました。
この課題を踏まえ、JSTは、FAIR原則や内閣府が定めるメタデータ共通項目に準拠した信頼性の高いリポジトリ「GRANTS Data(グランツ データ)」を構築しました。登録されたデータにはDOIとクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)が付与され、広く一般に公開されます。また、CiNii Researchを通じた検索にも対応し、国内外の誰でもアクセスできます。
公的資金を獲得した一方で所属機関のリポジトリがない、あるいは利用できない研究者を対象に、2GB(ギガバイト)から最大20GBまで無料でデータ登録が可能です。登録された研究データは原則即時公開されます。
JSTは、本リポジトリを通じて、研究データの信頼性向上とオープンサイエンスの推進、日本発の研究成果の発信力強化に貢献していきます。
URL:https://grantsdata.jst.go.jp/

<プレスリリース資料>
- 本文 PDF(120KB)
<お問い合わせ>
-
<事業に関すること>
科学技術振興機構 情報基盤事業部 研究事業情報グループ
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
住本 研一(スミモト ケンイチ)
E-mail:grantsdata-contactjst.go.jp ※お問い合わせは電子メールでお願いします。
-
<報道に関すること>
科学技術振興機構 広報課
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
Tel:03-5214-8404 Fax:03-5214-8432
E-mail:jstkohojst.go.jp
科学を支え、未来へつなぐ
例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。
JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。