科学技術振興機構報 第1792号

2025(令和7)年9月11日

科学技術振興機構(JST)

戦略的創造研究推進事業 CRONOSにおける
2025年度新規研究開発課題の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、戦略的創造研究推進事業 情報通信科学・イノベーション基盤創出(CRONOS)の2025年度における新規研究開発課題および研究開発代表者を決定しました。

本プログラムは、情報通信分野の重要性が世界的にもますます増していることを踏まえ、Society5.0以降を見据えた未来社会における大きな社会変革を実現可能とする革新的な情報通信技術の創出と、革新的な構想力を有した研究人材育成に取り組み、日本の情報通信技術の強化を目指すものです。

2025年度も昨年度に引き続き、主に情報通信分野を支援する中尾領域(プログラムオフィサー(PO):中尾 彰宏)と主に情報処理分野を支援する川原領域(PO:川原 圭博)の2領域で提案募集を行いました。2025年3月5日(水)~5月21日(水)に募集を行い、全体で8課題程度の採択予定に対して産学官各界より138件もの応募がありました。

募集締め切り後、POが領域アドバイザー(AD)らの協力を得ながら、領域ごとに書類選考と面接選考を行いました。厳正な選考の結果、採択予定であった8課題に加え、3課題の追加採択を決定しました。

各領域でのマネジメントの下、成果最大化に向けて研究開発を推進します。

■篠原 弘道 プログラムディレクター(PD)のコメント

今年は2回目の募集で、CRONOSの趣旨に合致してグランドチャレンジに挑む、質の高い提案が多数ありました。POやADの先生方の熱心な討議を経て、各領域とも多彩な素晴らしいテーマを選定するに当たり、予定を上回る採択結果となりました。CRONOSは情報通信分野における基盤技術としての革新性に加え、移行研究後の社会インパクトの大きさも重視しています。また、研究開始後には多くの研究者を巻き込んで研究の裾野を広げ、また頂を高めることも期待しています。研究推進に当たっては、ステークホルダーとの連携や、社会受容性の観点での取り組みなど必要な支援を行っていきたいと考えています。

事業および選考・採択結果の詳細は以下ウェブページを参照してください。

CRONOSウェブページ URL:https://www.jst.go.jp/kisoken/cronos/

採択課題一覧など URL:https://www.jst.go.jp/kisoken/cronos/koubo/2025/list.html

<プレスリリース資料>

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