科学技術振興機構報 第1717号

令和6年9月27日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

戦略的創造研究推進事業における
令和6年度新規研究総括および研究領域の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、戦略的創造研究推進事業 総括実施型研究(ERATO)において、令和6年度の新規研究総括および研究領域を下記の通り決定しました。

本事業は、国が定めた方針の下で戦略的な基礎研究を推進し、社会的・経済的価値をもたらす科学技術・イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズを創出することを目的としています。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、その下にJSTが推進すべき研究領域と、研究領域の責任者(研究総括)を定めます。

ERATOでは、有識者から構成される選考パネルを設置し、研究総括および研究領域を選考します。選定された研究総括が、独創的な構想に基づく研究領域(研究プロジェクト)を自らデザインし、3~4程度の異なる分野・機能からなる研究グループをさまざまな専門性やバックグラウンドを持つ研究者から構成し研究プロジェクトを指揮することで、新たな分野の開拓に取り組む点がERATOの特徴です(研究期間:5年程度、研究費総額:上限12億円(直接経費))。

選考では、推薦公募およびJSTの独自調査により作成した候補者母集団(9,071名)について、パネルオフィサーらの協力により絞り込みを行い、選出された31名に研究構想提案を依頼しました。提出された22件の研究構想提案について書類選考および面接選考を実施し、下記3件の研究総括および研究領域を決定しました。

酒井 崇匡(サカイ タカマサ)
東京大学 大学院工学系研究科 教授
複素ゲル
竹内 繁樹(タケウチ シゲキ)
京都大学 大学院工学研究科 教授
超量子もつれ
豊田 正嗣(トヨタ マサツグ)
埼玉大学 大学院理工学研究科 教授
植物感覚

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