科学技術振興機構報 第1711号

※プレスリリース資料13ページ目「地球・生き物・私たち」【ブース】に記載漏れがあったため、差し替えました(令和6年9月9日)。

令和6年9月2日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

「サイエンスアゴラ2024」約150の出展企画が決定
規模を拡大し完全実地開催、幅広い話題を取り上げ未来社会を描く場に

JST(理事長 橋本 和仁)は、「サイエンスアゴラ2024」を、令和6年10月26日(土)~27日(日)にテレコムセンタービルと日本科学未来館(東京都江東区)で開催します。

サイエンスアゴラロゴ

<テーマは“サイエンスと共に未来へ ~Bound for the future with Science~”>

今年のコンセプトは未来への旅です。恐竜がいた古生物の時代を科学技術でひもとき、私たちがいる現在、そして実現しつつある未来へと、これまでの科学技術の成果とこれからの社会の可能性を探りながら、どのような未来社会を築いていきたいかを来場者と出展者が一緒に考える場を目指します。その上で、JSTのミッションを表現する「科学を支え、未来へつなぐ」を踏まえ、今年のサイエンスアゴラのテーマを“サイエンスと共に未来へ ~Bound for the future with Science~”としました。多彩なプログラムを通じて、参加者一人一人が「サイエンスと共に未来へ」進むための羅針盤を見つけられることを願っています。

<科学への興味を引き出す体験から、先端技術がもたらす課題まで、多様な層の「対話」を促す企画が多数>

私たちが生きる21世紀には、人口増加や世界的な気候変動、資源・エネルギー不足、感染症や食料問題など、複雑な社会問題が山積しています。これらの難題を解決し、より良い未来社会を築くためには、市民、研究者、企業、政策立案者、メディアなどが、多様な価値観を認め合いながら、対話・協働を通じて、サイエンスアゴラのビジョンである「科学とくらし」のこれからを共に考えていく必要があります。そこで、今年も「対話」を重視した企画を募り、科学への興味・関心を喚起する体験・実験から、遠隔医療が可能な移動型手術車両や人と生成AIとの共生といった未来のテクノロジーまで、幅広い層が楽しめる約150企画を採択しました。また、日本や海外の科学コミュニケーションの課題と展望について意見を交わすシンポジウムや、障害者を含めた災害時のインクルーシブ防災、ゲノム編集やiPS細胞といった先端技術がもたらす倫理的・法制度的・社会的課題(ELSI)について深く議論するセッションなど、幅広い話題を取り上げ、多様な参加者による対話の場を実現します。さらに、会場内の回遊性を高める工夫として、人工知能が学習し個人にあったプログラムをおすすめする「AIブースラリー」など、さまざまなブースを楽しみながら新たな視点を得られるような企画を提供します。

<桝 太一 氏ら推進委員が会場のキュレーション(企画配置)を担当、人文・社会科学も含めた幅広い出展内容から5つのジャンルを設定>

桝 太一 氏らがテレコムセンターのキュレーションを担当
桝 太一 氏らが
テレコムセンターの
キュレーションを担当
五十嵐 美樹 氏がサイエンスショーを実施(26日(土))
五十嵐 美樹 氏が
サイエンスショーを実施
(26日(土))

今年はコロナ禍以降実施していたオンライン併催を見直し、リアルな交流やライブ感のある体験を重視した完全実地開催とし、日本科学未来館とも連携し規模を拡大して実施します。メイン会場のテレコムセンタービルでは、来場者の好奇心を刺激し、出展者同士も新たなつながりが生まれるよう、同志社大学 ハリス理化学研究所の桝 太一 氏など有識者11名で構成するサイエンスアゴラ2024推進委員会が企画の配置を工夫し、注目企画を選出しています。企画配置に当たっては、自然科学だけでなく、人文・社会科学も含めた幅広い出展内容に基づき、「地球・生き物・私たち」「食・暮らし・健康」「街・空間・身体拡張」など、来場者が自分の興味関心に沿って会場を楽しめるよう、5つのジャンルを設けました。10月26日(土)には、桝 氏ら推進委員による注目企画の紹介と、同じく推進委員でサイエンスエンターテイナーとしても知られる東京都市大学の五十嵐 美樹 氏による、科学の魅力や面白さを学べるサイエンスショーを実施します。

<VRで恐竜観察、ミニドローンの操縦体験、教育界の第一人者によるワークショップなどの人気企画も>

※一部、事前登録制・当日整理券配布制の企画あり

福井県立大学 恐竜学研究所が監修した恐竜学体験では、最先端のVR技術を活用し、福井県で発掘された恐竜の骨格を大迫力で学ぶ体験ができます。また、教育界の第一線で活躍している立命館小学校の正頭 英和 教諭による子供の主体的な学びを引き出すワークショップや、将来的にさまざまな産業での活用が期待されるドローンの操縦体験などを通じ、専門的な知識や視点を取り入れながら、大人も子供と一緒に楽しみながら学べます。

<次世代が輝くサイエンスアゴラ>

次世代を担う中高生や大学生によるブースやセッションを始め、ポスターセッション、JSTの研究開発プログラムに参画する研究者と高校生との対話など、若い世代を中心に据えた企画を実施します。具体的には、2019年から併催している若い才能の育成を目的とする「国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC)」や、科学への夢や自由な発想を発掘する「学生アイデアファクトリー」など、未来社会を担う次世代を巻き込んだ取り組みにもご期待ください。

<プレスリリース資料>

<サイエンスアゴラ2024開催概要>

※参加費無料(一部、実費徴収の企画あり)

【特設サイトURL】 https://scienceagora.jst.go.jp/2024/

<お問い合わせ先>

科学を支え、未来へつなぐ

例えば、世界的な気候変動、エネルギーや資源、感染症や食料の問題。私たちの行く手にはあまたの困難が立ちはだかり、乗り越えるための解が求められています。JSTは、これらの困難に「科学技術」で挑みます。新たな価値を生み出すための基礎研究やスタートアップの支援、研究戦略の立案、研究の基盤となる人材の育成や情報の発信、国際卓越研究大学を支援する大学ファンドの運用など。JSTは荒波を渡る船の羅針盤となって進むべき道を示し、多角的に科学技術を支えながら、安全で豊かな暮らしを未来へとつなぎます。

JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。

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