科学技術振興機構報 第1708号

令和6年8月5日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)における
株式会社エキュメノポリスへの出資決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、株式会社エキュメノポリス(本社:東京都新宿区、代表取締役 松山 洋一、以下「エキュメノポリス」という)への出資を実行しました。

エキュメノポリスは、早稲田大学の研究成果を活用した「会話AIエージェント」の開発に取り組むスタートアップです。

近年のAI技術分野の中でも、会話型AIの発展は目覚ましく、カスタマーサービス業務などへの導入が進んでいます。しかし現状の会話型AIでは、AIからの主体的な会話展開は難しく、限定した場面での活用にとどまっています。

エキュメノポリスの会話AIエージェントにはユーザーの潜在能力・潜在ニーズを自然に引き出す対話戦略を構築する機能があり、会話から得られる情報を基にした高度な能力診断、トレーニング、カウンセリングなどを得意としています。

すでに第1事業として、インタラクティブで自然に英会話練習ができる言語学習支援サービス「LANGX(ラングエックス)」を展開済みであり、今後はプラットフォーム技術として、言語学習支援以外の用途に展開するべく、研究開発を加速する予定です。

エキュメノポリスは、JSTの研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)の研究課題「社会的会話AIを搭載したメディアサービスの事業化」(研究代表者:松山 洋一 早稲田大学 グリーン・コンピューティング・システム研究機構 客員主任研究員(研究院 准教授)、研究期間:平成31年度~令和2年度)などでの研究開発成果を基に、令和4年5月に設立されました。

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

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