科学技術振興機構報 第1674号

令和6年3月21日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)実装支援(返済型)
株式会社テックラボに対する開発支援の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は、研究成果最適展開支援プログラム(A-STEP)実装支援(返済型)の2023年度募集における新規開発課題を選定し、株式会社テックラボ(本社:東京都多摩市、代表取締役 畠山 裕史)に対する開発支援を決定しました。

本制度は、大学等の研究成果(技術シーズ)の社会実装を目指すベンチャー企業等を対象に、革新的な製品・サービス創出に向けた実用化開発を開発費の貸し付けにより支援するものです。出資と異なり、株式を発行せずに調達可能な資金として無利子で利用できます。

株式会社テックラボは、愛媛大学の研究成果を用いて、CFRP(炭素繊維強化樹脂)製の軽量かつ高精度な大型バーミラーの事業化を目指しています。本制度ではその実現に向けて、CFRPに生ずる局所的な表面の凹凸と、大型化に伴って影響が大きくなる全体的たわみの両方を解消する技術の開発を行います。

なお、本制度では、外部専門家で構成される評価委員会にて、技術シーズの新規性・優位性、イノベーション創出の可能性、研究開発の目標・計画、事業化の可能性、財務状況などの観点を踏まえ、応募相談・選考を行い、開発支援を決定しました。

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

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JSTは、科学技術・イノベーション政策推進の中核的な役割を担う国立研究開発法人です。

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