科学技術振興機構報 第1647号

令和5年10月31日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)における
令和4年度研究開発課題募集の選考結果について

JST(理事長 橋本 和仁)は、内閣府および文部科学省が定めた研究開発構想を受け、経済安全保障重要技術育成プログラム(K Program)における令和4年度研究開発課題募集における選考結果を公表しました。

K Programでは、中長期的に日本が国際社会において確固たる地位を確保し続ける上で不可欠な要素となる先端的な重要技術を育成するため、国が定めた研究開発ビジョンや研究開発構想に基づき、研究開発を実施します。JSTでは研究開発構想(プロジェクト型)に関してはプログラム・ディレクター(PD)が、研究開発構想(個別研究型)に関してはプログラム・オフィサー(PO)が、研究開発ビジョンの達成と研究開発構想の実現に向けて、研究開発課題の実施を指揮・監督します。実施に当たっては、研究開発課題提案の募集を行い、PDもしくはPOが外部有識者らの協力を得ながら選考を行います。なお、公正で透明な評価を行う観点から、JSTの規定などに基づき、利益相反マネジメントを行います。

今回、以下の研究開発構想について、研究開発課題を採択しました。

(1)災害・緊急時等に活用可能な小型無人機を含めた運航安全管理技術(公募枠:①運航安全管理技術)

(2)超音速・極超音速輸送機システムの高度化に係る要素技術開発

(3)空域利用の安全性を高める複数の小型無人機等の自律制御・分散制御技術及び検知技術(公募枠:①小型無人機等の自律制御・分散制御技術、②小型無人機等の検知技術)

今後、研究開発ビジョンの達成と研究開発構想の実現に向けて、より効果的・効率的な研究開発となるよう、採択された研究開発課題の研究代表者は、PDもしくはPOの指揮の下で研究開発の詳細計画の作り込み(提案した研究開発計画の見直しおよび具体化など)を行った上で研究開発を開始します。

なお、研究開発構想「空域利用の安全性を高める複数の小型無人機等の自律制御・分散制御技術及び検知技術」のうち、「①小型無人機等の自律制御・分散制御技術」に関しては、選考の結果を踏まえ、より多様な研究開発を実施するため、研究開発課題の追加募集を行う予定です。

また、研究開発構想「量子技術等の最先端技術を用いた海中(非GPS環境)における高精度航法技術・量子技術等の最先端技術を用いた海中における革新的センシング技術」の「①海中における高精度航法技術」と「②海中における革新的センシング技術」の2つの公募枠のうち、「②海中における革新的センシング技術」に関しては、審査の結果、今後、再度研究開発課題の募集を行う予定です。

詳細はK Programのウェブサイトをご覧ください。

URL:https://www.jst.go.jp/k-program/

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

前に戻る