科学技術振興機構報 第1640号

令和5年9月19日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

「サイエンスアゴラ2023」の出展企画が決定。未来の科学技術を身近に
感じられる企画や学問診断、中高生から未来への提言など150企画が集結

JST(理事長 橋本 和仁)は「サイエンスアゴラ2023」を、令和5年10月26日(木)~28日(土)にオンライン開催、11月18日(土)~19日(日)にテレコムセンタービル(東京都江東区)で実地開催します。参加費無料。

<未来の科学技術を身近に感じられる、対話ができる企画を幅広い層から公募>

サイエンスアゴラ2023ポスター
サイエンスアゴラ2023ポスター

2006年から開催している「サイエンスアゴラ」は、科学技術を軸に、あらゆる立場の人たちが参加し対話するオープンフォーラムです。今年は、独自の体験ができる対話重視のブースやセッション企画を募り、年齢を問わず楽しめる約150企画を採択しました。最先端の研究は、自然科学はもちろん人文社会科学の分野も含みます。挑戦的な研究開発を支援する政府の大型プログラム「ムーンショット」目標への理解を深めるセッション、ゲームを用い科学技術への興味を深めるワークショップ、あらゆる年代の学びにつながる体験ブースなど多様な企画で未来社会に触れる機会を提供します。コロナ禍で定着したオンライン開催は維持しながらも、実際に人が出会って対話ができる体験を重視するため、実地開催企画の配信は一部を除きありません。

<桝 太一氏ら有識者による会場のキュレーションを実施、Gakken『世界が広がる学問図鑑』とのコラボレーションでトピックを設定>

桝 太一氏らが実地開催会場のキュレーションを担当
桝 太一氏らが実地開催会場のキュレーションを担当
トピックや会場配置の基礎となった『学問図鑑』
トピックや会場配置の基礎となった『学問図鑑』

実地開催会場では、楽しみながら回遊できる企画配置を、アナウンサーで、科学コミュニケーション分野でも活躍する同志社大学助教の桝 太一氏など有識者10名で構成するサイエンスアゴラ2023推進委員会がトピックごとに検討し、注目企画も選出しました。トピックは、小中学校の図書館向け書籍『世界が広がる学問図鑑』(以下『学問図鑑』)とのコラボレーションにより、「自然」「社会」「スポーツや芸術」など5つの“気になる”を設定しました。来場者はトピックをきっかけに自分の興味の先にある学問や科学技術に触れられます。また、気になるトピックを元におみくじを引き新たな学問に出会う「学問みくじ」などの仕掛けを計画しています。11月18日(土)には桝 太一氏、『学問図鑑』を監修した京都大学准教授の宮野 公樹氏らが見どころを紹介します。

<月面探査車やミニドローンの操縦体験、教育版マインクラフトを用いたワークショップなどの人気企画は事前登録制>

実地開催では、JSTの「対話」を重視する姿勢に賛同いただいた機関の協力を得て、特別な体験ができる9企画を事前登録制で実施します。たとえば、オンライン環境を活用した数々の教育実践で世界的に注目を浴びる正頭 英和教諭(立命館小学校)のワークショップでは、子供の興味を引き出す教育の一例を経験できます。また、月面での活躍が期待される超小型探査車や手のひらサイズのドローンの操縦体験、ゲノム編集魚の試食などを通じ、これらが必要とされる背景も併せて学べます。

<東大生らが中高生を対象に、未来の学問や研究開発への提案を考えるワークショップを実施。連動するSNS企画も>

中高生から見た未来はどのようなものでしょうか。どのような行動を起こせば、よりよい社会を築けるでしょうか。若い世代が今後取り組みたい課題を見つけられるよう、東京大学や立教大学の学生が、サイエンスアゴラの実地開催の企画を巡るワークショップ(事前予約制)を設計、実施します。ワークショップの成果は11月18日(土)にステージ上で発表します。ワークショップと連動し、将来社会に必要な標識を提案する「未来のマークをつくろう」コンテストをSNSのX(旧Twitter)で実施します。

<コロナ禍で定着したオンライン開催(10月)では、メタバースを用いた対話、ムーンショットに関する企画などを実施>

地球環境問題、食料や資源・エネルギーなど社会課題解決に向け、具体的な取り組みの方向性を探る企画など、オンラインのセッションを実施。本編の60分に加えて、視聴者も参加ができる30分間の対話の時間とあわせ、合計90分で構成されています。

<サイエンスアゴラが目指す「対話の場」>

サイエンスアゴラは、市民や研究者、政策立案者など当事者による知の共創や、それを支える多層的な科学技術コミュニケーションの場の創出を狙いとしています。今年から実施部署が社会技術研究開発センター(RISTEX)となり、これまで以上に「対話」を重視した、多様な知の組み合わせによる社会課題解決の推進に取り組みます。

<プレスリリース資料>

<サイエンスアゴラ2023開催概要>

<お問い合わせ先>

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