科学技術振興機構報 第1610号

令和5年4月11日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

戦略的創造研究推進事業における2023年度新規研究領域と研究総括の決定
および研究提案の募集について

JST(理事長 橋本 和仁)は、文部科学省が設定した2023年度戦略目標を受け、戦略的創造研究推進事業「CREST」「さきがけ」および「ACT-X」において、新たに10の研究領域を設定し、その研究総括を決定しました。この10研究領域を対象として、2023年度の研究提案募集を2023年4月11日(火)から開始します。

本事業は、社会・経済の変革をもたらす科学技術イノベーションを生み出す、新たな科学知識に基づく革新的技術のシーズを創出することを目的とした基礎研究を推進します。国(文部科学省)が戦略目標を設定し、その下に推進すべき研究領域と研究領域の責任者である研究総括(プログラムオフィサー)をJSTが定めます。研究提案は研究領域ごとに募集し、研究総括が領域アドバイザーらの協力を得ながら選考します。

研究領域の下、「CREST」では選定された研究代表者が研究チームを編成して、「さきがけ」では研究者が個人で、研究を推進します。「ACT-X」は優れた若手研究者を見いだして育成するプログラムであり、研究総括および領域アドバイザーの助言・指導の下、若手研究者の個人研究を支援するものです。

なお2023年度の研究提案の募集は、2023年度に発足した新規研究領域と併せて、2021年度、2022年度に発足した研究領域についても実施します。

今回、新たに設定する研究領域は以下の通りです。

CREST・さきがけ 複合領域

  • 「量子・古典の異分野融合による共創型フロンティアの開拓」(研究総括:井元 信之)

CREST

  • 「海洋とCOの関係性解明から拓く海のポテンシャル」(研究総括:伊藤 進一)
  • 「ナノ物質を用いた半導体デバイス構造の活用基盤技術」(研究総括:齋藤 理一郎)
  • 「細胞操作」(研究総括:宮脇 敦史)

さきがけ

  • 「海洋バイオスフィア・気候の相互作用解明と炭素循環操舵」(研究総括:神田 穣太)
  • 「新原理デバイス創成のためのナノマテリアル」(研究総括:岩佐 義宏)
  • 「社会課題を解決する人間中心インタラクションの創出」(研究総括:葛岡 英明)
  • 「計測・解析プロセス革新のための基盤の構築」(研究総括:田中 功)

ACT-X

  • 「次世代AIを築く数理・情報科学の革新」(研究総括:原 隆浩)
  • 「トランススケールな理解で切り拓く革新的マテリアル」(研究総括:竹内 正之)

<募集期間>

2023年4月11日(火)~5月30日(火)正午(さきがけ・ACT-X)

2023年4月11日(火)~6月6日(火)正午(CREST)

研究提案募集の詳細については、別紙および下記ホームページを参照してください。

URL https://www.jst.go.jp/kisoken/boshuu/teian.html

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

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