科学技術振興機構報 第1603号

令和5年3月8日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

未来社会創造事業(探索加速型)における
令和5年度新規本格研究課題の決定について

JST(理事長 橋本 和仁)は未来社会創造事業(探索加速型)において、令和5年度の新規本格研究課題と研究開発代表者を決定しました。

本事業では、社会・産業ニーズを踏まえ、経済・社会的にインパクトのあるターゲットを目指す技術的にチャレンジングな目標を設定し、POC(概念実証:実用化が可能かどうか見極められる段階)を目指した研究開発を実施します。

未来社会創造事業(探索加速型)は、探索研究から本格研究へと段階的に研究開発を進める点が特徴です。探索研究では、スモールスタート方式(比較的少額の研究開発課題を多数採択する仕組み)で多くの斬新なアイデアを取り入れます。そして探索研究から本格研究へ移行する際に研究開発課題を絞り込み、最適な研究開発課題の編成や集中投資を行います。

本格研究課題の事前評価では、運営統括が研究開発運営会議および外部専門家の協力を得て、書類と面接により探索研究の成果と本格研究の計画を評価します。その評価結果を踏まえ、本格研究課題の候補について事業統括会議で審議します。

以上の審議を経て、5件の新規本格研究課題を下記の通り決定しました。

[本格研究課題]

「超スマート社会の実現」領域(運営統括:前田 章)

「異分野共創型のAI・シミュレーション技術を駆使した健全な社会の構築」
「人間中心の社会共創デザインを可能とするデジタル社会実験基盤技術の開発」
貝原 俊也(神戸大学 大学院システム情報学研究科 教授)

「持続可能な社会の実現」領域(運営統括:國枝 秀世)

「社会の持続的発展を実現する新品種導出技術の確立」
「持続的な食糧生産を可能にする野生植物の新奇食糧資源化」
佐藤 豊(国立遺伝学研究所 教授)

「地球規模課題である低炭素社会の実現」領域(運営統括:魚崎 浩平)

「「ゲームチェンジングテクノロジー」による低炭素社会の実現」
「超高エネルギー密度・高安全性全固体電池の開発」
内本 喜晴(京都大学 大学院人間・環境学研究科 教授)

「共通基盤」領域(運営統括:長我部 信行)

「革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現」
「カスタマイズ可能な光学センシングの確立と社会・生活に新たな価値をもたらす光情報の高度利用創出」
河野 行雄(中央大学 理工学部 教授)

「共通基盤」領域(運営統括:長我部 信行)

「革新的な知や製品を創出する共通基盤システム・装置の実現」
「超原子座標構造の可視化による創薬の革新」
米倉 功治(理化学研究所 放射光科学研究センター グループディレクター/東北大学 多元物質科学研究所 教授)

事業や研究開発課題の詳細は下記ホームページを参照してください。

・事業ホームページURL

https://www.jst.go.jp/mirai/

・課題概要URL

https://www.jst.go.jp/mirai/jp/evaluation/full-scale_sg1/2022.html

<プレスリリース資料>

<お問い合わせ先>

前に戻る