科学技術振興機構報 第1522号

※プレスリリース資料4ページ目の主催者名の記載に誤りがあったため、差し替えました(令和3年10月11日)

令和3年9月17日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

対話を重視する「サイエンスアゴラ2021」をオンライン開催
科学技術イノベーションに対する社会からの要請を受け止める場に

JST(理事長 濵口 道成)は、「サイエンスアゴラ2021」を令和3年11月3日(水・祝)から7日(日)の5日間、オンラインで開催します。また、今年創設の「デジタルの日」(10月10日(日)と11日(月))の2日間は「プレアゴラ」を開催し、デジタルの日に関わる企画を行います。

<テーマは“Dialogue for Life”>

第6期科学技術・イノベーション基本計画(以下「第6期基本計画」)には、社会からの要請に応じて、科学技術が社会をより良く変える好循環が描かれています。日本が目指す社会、すなわち、一人ひとりの多様な幸せを実現しつつ、国民の安全と安心を確保する持続可能で強固な社会を作るには、科学技術に対する人々の期待や不安を受け止めるための対話が欠かせません。私たちの“Life”(生命・暮らし・人生)は、新型コロナウイルス感染症による危機にさらされ続けています。人や社会と科学技術の接点について考えを深め、さまざまな問題を知り、対応策を講じるため、科学技術コミュニケーションの重要性が再認識される中、サイエンスアゴラはこれまで以上に対話を重視し、おのおのの知恵を持ち寄る「総合知」により未来を考える場を提供します。

<デジタルの日にちなんだ7企画を実施するプレアゴラ、日本科学未来館では科学コミュニケーターによる関連イベントを実施>

サイエンスアゴラに先立ち、「2021年デジタルの日」の10月10日、11日には、社会課題解決の糸口となる科学技術・デジタル技術を見つける企画や、ゲームを通じてSTEAM教育の可能性を考えるワークショップなど、デジタル要素を含む7企画を実施します。人工知能で偽物を創り出すディープフェイクに関する国際セッション(オンラインでの体験会を含む)や、リアルとバーチャルが混在するサイバー万博のトークショーを通じ、未来社会へのイメージを明確にできるでしょう。日本科学未来館では、科学コミュニケーターによるデジタル関連の企画が複数予定されています。

<川田 十夢 氏が最新技術を教育に取り入れる企画会議のファシリテーターに>

川田 十夢 氏
川田 十夢 氏

未来開発ユニット「AR三兄弟」の長男として数々のクリエイションを手がける川田 十夢 氏を迎え、出展者とともに最先端の映像技術を用いるオンライン科学実験の企画会議を実施します。これには、一見難しそうに感じられる科学技術に親しみを持って接するにはどのような仕掛けが必要か、社会と科学技術の関係を深める方策を市民の声を聞きながら考えたいという狙いがあります。

<未来を考えるための「対話」がポイント、11企画が注目企画に>

サイエンスアゴラ2021では、プレアゴラを含めて実施される全ての企画が公募により選出されており(主催者企画を除く)、100件超の企画を通じ、科学に関わる人々が、コロナ禍においてどのような社会の変化やトピックに関心を寄せているかを概観できます。今年は来場者と出展者が対話してともに考える企画を公募し、サイエンスアゴラ2021推進委員会でも、対話重視の姿勢を中心に据えて注目すべき11企画を選定しました。各企画で話し合った未来像は、その企画の出展者によってレポートにまとめられ、後日公開されます。各レポートに目を通すことで、社会が何を求めているかの一端を読み取れます。

<主催者企画:SDGs達成に向け、豊かさの偏在、社会の分断などの課題を再考>

第6期基本計画で掲げるSociety5.0の実現に際しては、持続可能な開発目標(SDGs)を意識しながら、国内外を問わず、多様な価値観を持つ関係者との対話や協働を推進していく必要があります。JSTが実施する研究開発プログラムと連携した企画や、各国共通の社会的課題を取り上げた企画を実施し、国内外の識者とともに、科学技術が果たすべき役割を幅広い視点で議論します。

<公募企画から併催・連携企画まで、サイエンスアゴラから広がる「対話の場」>

サイエンスアゴラは、家族で科学に親しめる企画のほか、研究者と当事者で課題の解決に取り組む企画も重視しています。東日本大震災を含めたさまざまな災害を経て、科学技術が当事者にどう寄り添えるのかを考察する企画も複数実施され、コロナ禍における科学技術コミュニケーションの役割を改めて考える契機ともなるでしょう。このような「対話」を重視する姿勢に賛同いただく機関は年々増加しており、複数の企画が併催・連携・協賛・後援により実施されます。

<プレスリリース資料>

<サイエンスアゴラ2021開催概要>

<お問い合わせ先>

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