科学技術振興機構報 第1513号

令和3年6月11日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)における
ソニア・セラピューティクス株式会社への出資決定について

JST(理事長 濵口 道成)は、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、ソニア・セラピューティクス株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 佐藤 亨、以下「ソニア・セラピューティクス」という)からの第三者割当増資の引き受けを実施しました。

ソニア・セラピューティクスは、東京女子医科大学、東北大学、東京医科大学で築き上げられてきた技術とノウハウを生かし、集束超音波治療装置(HIFU治療装置)を開発しているベンチャー企業です。JSTの「センター・オブ・イノベーション(COI)プログラム」の平成25年度採択課題「スマートライフケア社会への変革を先導するものづくりオープンイノベーション拠点」(中核機関:川崎市産業振興財団)の研究開発成果などを基に、令和2年2月に設立されました。

同社が開発する集束超音波治療装置(HIFU治療装置)を用いた治療は、超音波を1点に集中させてがん組織に照射し、加熱効果などで切らずに治療する方法です。そのため、放射線被ばくがなく、針や麻酔なども必要としない侵襲の少ない治療法で、既存のがん治療の課題を解決する新たな治療法として期待されています。

同社は、「音響工学(超音波)でがん患者さんに新たな未来をもたらす」をビジョンとし、「がん」、特に難治性がんである「すい臓がん」を対象に開発を進めています。

JSTは平成26年4月より「出資型新事業創出支援プログラム」(SUCCESS:SUpport Program of apital ontribution to arly-tage Companie)を実施しています。本事業は、JSTの研究開発成果の実用化を目指すベンチャー企業に対しJSTが出資並びに人的および技術的援助を行うことでその創出および成長を促進し、当該ベンチャー企業が行う事業活動を通じてJSTの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的としています。出資を通じてJSTがベンチャー企業の株主になることで、民間の資金を誘引する「呼び水効果」も志向しています。

URL:https://www.jst.go.jp/entre/

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