JST(理事長 濵口 道成)は、ムーンショット型研究開発事業において新たなムーンショット目標候補案を検討するチームを決定しました。
ムーンショット型研究開発事業は、超高齢化社会や地球温暖化問題など重要な社会課題に対し、人々を魅了する野心的な目標(ムーンショット目標)を国が設定し、挑戦的研究開発を推進すべき分野・領域などとして文部科学省により定められた研究開発構想に基づき、研究開発を推進するものです。JSTでは、すでに決定された7つのムーンショット目標のうち、4つのムーンショット目標を担当し、その達成を目指した19の研究開発プロジェクトを推進しています。
一方、わが国は新型コロナウイルス感染症の影響により、今後の社会が急速かつ著しく変容していくことが想定されます。ポストコロナ/アフターコロナ時代における社会像を明確化し、目まぐるしく変化する経済社会情勢に対応すべく、新たなムーンショット目標を検討することとなりました。そのためには、今後の時代を担う若手人材による柔軟かつ自由なアイデアや、国内外の多様な知見の取り入れが重要です。そこでJSTは、新たなムーンショット目標のアイデアを持ち、そのアイデアを具体化・精緻化するための調査研究を行う、目標検討チームを公募しました。
公募締め切り後、ビジョナリーリーダーが外部専門家などの協力を得ながら書類選考と面接選考を実施し、応募された129チームから21チームを採択しました。
今後、採択された目標検討チームは、約6ヵ月をかけて、将来の社会経済の課題やあるべき姿(ビジョン)について、さらに議論・調査を深め、目標の達成により実現したい2050年の社会像、目標達成に向けて取り組むべき課題、2050年の社会像からバックキャストした2030年の具体的な達成目標、目標達成に至るシナリオ、検証可能な目標達成基準などを明らかにした報告書を作成します。JSTでは、調査研究の結果を評価した上で、目標検討チームのアイデアのうち、数件をムーンショット目標候補とします。その後、目標候補の内容を踏まえて、総合科学技術・イノベーション会議(CSTI)が最終的なムーンショット目標を決定する予定です。
詳細は下記ホームページを参照してください。
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小西 隆(コニシ タカシ)
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