JST(理事長 濵口 道成)は、出資型新事業創出支援プログラム(SUCCESS)において、JSTが保有するメディカルデータカード株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役 西村 邦裕、以下「メディカルデータカード」という)の全株式について、中部電力株式会社(本社:愛知県名古屋市東区、代表取締役社長 社長執行役員 林 欣吾、以下「中部電力」という)への譲渡が完了しました。
メディカルデータカードは、病院やクリニックを受診した際に受け取る検査記録や処方せんなど、身の回りにあるたくさんの医療情報を自分のスマートフォンやパソコンに収納できる患者向けスマートフォンアプリケーション「MeDaCa®」と、医療機関からMeDaCaへのデータ送付や患者とのオンラインコミュニケーションを可能にする医療機関向けウェブプラットフォームサービス「MeDaCa PRO®」を提供しています。
JSTはこの度、JSTが保有するメディカルデータカードの全株式を中部電力へ譲渡完了しました。中部電力はこれまでにメディカルデータカードと共同で、慶應義塾大学病院産科外来における「遠隔妊婦健診」を支援するシステムの運用を開始するなど、中部電力のデータプラットフォームとMeDaCaを組み合わせたサービスを提供しています。メディカルデータカードおよび中部電力と協議を重ねた結果、メディカルデータカードを中部電力の完全子会社化とし、グループとしての連携基盤強化によってさらに企業価値の向上、事業拡大を図ることが最適と判断したものです。
JSTは平成26年4月より「出資型新事業創出支援プログラム」(略称:SUCCESS SUpport Program of Capital Contribution to Early-Stage CompanieS)を実施しています。本事業は、JSTの研究開発成果の実用化を目指すベンチャー企業に対しJSTが出資並びに人的および技術的援助を行うことでその創出および成長を促進し、当該ベンチャー企業が行う事業活動を通じてJSTの研究開発成果の実用化・社会還元を促進することを目的としています。出資を通じてJSTがベンチャー企業の株主になることで、民間の資金を誘引する「呼び水効果」も志向しています。
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