【参考図】
図3 加齢による記憶力の変化 普通の若いハエ(生まれて1日目)と老いたハエ(生まれて20日以降)で匂い学習(図2)を行い、作成した記憶の保持曲線により記憶力を比べる。生まれて20日 (ヒトで言うと40代前半) 以降の普通の老いたハエの記憶保持曲線(記憶力)は、若いamnesiac遺伝子の変異体(amn28A)と非常によく似た特性(学習1時間後の記憶の顕著な低下)を持っている。若い普通のハエの記憶保持曲線から、老いた普通のハエや、amnesiac遺伝子の変異体の記憶保持曲線を差し引くと、(中期記憶が無いため)いずれも図1で示した中期記憶成分を示す曲線が得られる(緑の曲線)。このことから老いたハエはamnesiac遺伝子の変異体同様、中期記憶の形成に障害が起きていることが分かる。
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