【参考図】
図1 記憶成分と記憶形成過程 普通の若いハエで観察される記憶の保持曲線は、その保持時間により分けられる短期記憶、中期記憶、麻酔耐性記憶と長期記憶成分の集合体である。各々の記憶成分はそれぞれ異なる遺伝子の働きにより形成される。短期記憶は2時間以内に消失し、中期記憶は7-8時間以内に消失する。麻酔耐性記憶とは数日で消失するいわゆる"一夜づけ記憶"、その形成にタンパク質の合成を必要としない。長期記憶はショウジョウバエで1週間以上も保持される記憶で(ショウジョウバエの寿命は約40日)、タンパク質の合成を必要とする。短期記憶、中期記憶は不安定な記憶成分であり、痙攣や麻酔などにより直ちに消失してしまう。対して、麻酔耐性記憶、長期記憶は安定した記憶であり、麻酔などの影響を受けない。
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