共創プラットフォーム育成型
幹事機関 | 研究領域 | 共創コンソーシアム | 領域統括 | 参画機関 | 研究領域概要 | 貢献しうる持続可能な開発目標 (SDGs)※) |
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東北大学 | 自律分散協調型直流マイクログリッドの全体最適化を実現する電力・通信融合ネットワーク基盤技術の創出 | 電力・通信融合ネットワーク共創コンソーシアム | 尾辻 泰一 東北大学 電気通信研究所 教授 |
大学等: 金沢工業大学 民間企業: 日本電信電話株式会社、トヨタ自動車株式会社、古河電気工業株式会社 |
Society5.0時代の都市や地域における機能やサービスの効率化・高度化、およびデジタルトランスフォーメーションやサブスクリプションなどの産業構造変化への迅速かつ柔軟な対応が可能なスマートシティー/コンパクトシティーの都市OSを創出する。また、経済的な再生可能エネルギーの大量導入実現のため、情報通信、電力、モビリティーの各ネットワークを連携させ、「ICTシステムや電動車両への電力供給」と「ICTを活用した直流マイクログリッド間の電力融通」の観点で最適化した、スケーラビリティーとレジリエンスを具備した電力と情報通信のネットワーク融合基盤の研究開発を行う。 | ![]() |
筑波大学 | 食の未来を拓く革新的先端技術の創出 | 食と先端技術共創コンソーシアム | 江面 浩 筑波大学 つくば機能植物イノベーション研究センター 教授/センター長 |
大学等: 国際基督教大学 民間企業: サナテックシード株式会社、日本製粉株式会社、株式会社トーヨーエネルギーファーム、株式会社カネカ、サイバーダイン株式会社 |
『食』にまつわる社会的課題として、地球の人口増加に伴う将来の食料不足、農業就業者の高齢化と労働力不足、高級食材と低価格食材の二極化などがあげられる。SDGs「すべての人に健康と福祉を」に向けた国際的活動もあり、食の問題に対して科学が介入する必然性は存在する。本コンソーシアムでは、特に植物を中心とした有用素材開発、農業の省力化技術、機能性植物の開発に向けた基盤的共有技術を共同開発することにより、日本の食文化を高度化すると同時に、世界の貧困地域の食糧問題解決に向けた最先端の基盤的技術を提案することを目標とする。 | ![]() |
オープンイノベーション機構連携型
幹事機関 | 研究領域 | 共創コンソーシアム | 領域統括 | 参画機関 | 研究領域概要 | 貢献しうる持続可能な開発目標 (SDGs)※) |
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東京工業大学 | 目的指向型材料科学による全固体電池技術の創出 | 全固体電池技術共創コンソーシアム | 菅野 了次 東京工業大学 科学技術創成研究院 教授 |
民間企業: 三菱瓦斯化学株式会社、日産自動車株式会社、Enpower Japan株式会社、株式会社アルバック、株式会社リコー、エボニックジャパン株式会社 |
情報化社会が進展してスマートフォンやタブレットなどの携帯情報端末が日常生活に不可欠なものになり、また電気自動車(EV)へのパラダイムシフトがグローバルに加速している。これらには現在、液体の電解質を持つリチウムイオン電池などが利用されているが、さらに安全性が高く、コンパクトで高性能な電池の開発が期待されている。菅野教授らが創り出した超イオン伝導体(固体電解質)は、固体中を高速でイオンが選択的に動き回り、かつ低温から高温まで幅広い温度領域で作動する新しい材料であり、液漏れもなく安全性や安定性にも優れ、重量あたりのエネルギー密度も高い、全固体電池のキーテクノロジーである。本共同研究では、超イオン伝導体の開発を世界的にリードしている技術優位性を活用し、全固体電池の実用化を促進するための研究を行う。 | ![]() |
大阪大学 | 安全な酸化剤による革新的な酸化反応活性化制御技術の創出 | 酸化制御共創コンソーシアム | 井上 豪 大阪大学 大学院薬学研究科 教授 |
民間企業: マイクロ波化学株式会社、日本電子株式会社、株式会社マンダム、株式会社エースネット、大塚ホールディングス株式会社 |
これまでに安定化二酸化塩素と光のみを使い、高難度の化学反応であるメタンの酸化を達成した。常温・常圧下、二酸化炭素の排出なしに全てメタノールとギ酸に変換する反応は、汎用性高分子の表面改質にも有効であったが、反応温度によっては生成物が異なり、未解明な部分も多い。本共同研究では、酸、光、温度、マイクロ波などによる二酸化塩素の活性化と制御に関する学理を追究して、さらに高難度の化学反応を開拓するとともに、高分子の高機能化やデバイスへの応用、食品添加物や農薬、医薬品などへの幅広い応用の基礎となる基盤化学を推進する。また、合成化学、高分子化学、分析化学、農学、薬学、医学にまたがる幅広い分野の専門性と広い視野を備えた人材を育成する。 | ![]() |
- ※)SDGsは、平成27年9月の国連総会において採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核となる「人間、地球および繁栄のためのより包括的で新たな世界共通の行動目標」です。
http://www.unic.or.jp/activities/economic_social_development/sustainable_development/2030agenda/
JSTは日本におけるSDGsの活動に積極的に貢献していきます。https://www.jst.go.jp/sdgs/index.html