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科学技術振興機構報 第1337号

平成30年9月13日

東京都千代田区四番町5番地3
科学技術振興機構(JST)

「サイエンスアゴラ2018」を開催

~AIからファッションまで幅広い話題を取り上げ、未来社会をみんなで共有~

JST(理事長 濵口 道成)は「サイエンスアゴラ2018」を、平成30年11月9日(金)から11日(日)の3日間、日本科学未来館とテレコムセンタービルで開催します。

<サイエンスアゴラを通じ、近年重要性を増す「共創」への取り組みを推進>

企業などが、関わりのある多様な人々(市民、サービス利用者を含む)と対話し、「共」に新たな価値を「創」造する「共創」は、産業を活性化する際の重要な概念です。企業だけでなく、また科学者、行政機関も「共創」を推進し、社会課題の解決に取り組まなければ、より良い未来社会は築けません。サイエンスアゴラは、あらゆる人々が対話・協働し、それを政策形成や知識創造へ結びつける共創のプラットフォーム構築を推進しています。

<「あらゆる制限を超えて75億人をつなぐ挑戦」~一企業に閉じない、グローバルでチャレンジングな共創~>

ANA Avatar XPrize

基調講演には、航空運送事業の枠を超え、介護や防災などの分野で新しい価値の創出に取り組む「ANA Avatar(アバター)」の事業メンバーが登壇。世界中の多様な人々と連携し共創を進めるAvatar事業について語ります。

【Avatar:分身となるアバター(ロボットなど)と、自身の視覚・聴覚・触覚などを同期して遠隔操作をすること。アバターのある場所に自分の意識・感覚を移動させ、離れた場所での体験を可能とする。さまざまな技術を融合して高性能なアバターを実用化させるには数十年を要するといわれているが、共創により実現までの時間短縮が期待され、一部は実証実験に進んでいる。】

<SDGs達成の先に何を見るか~未来の幸福をデザインする社会の共創>

国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成の先にどのような社会を見るか、その具体的な姿を明確に描くことで、今後取るべき手段が明らかになります。キーノートセッションでは、世界経済フォーラムでAI・機械学習プロジェクト長を務めるケイ・ファース・バターフィールド 氏(予定)をはじめ、社会課題解決の視座に基づき国際的に活動する方々を迎え、これからの科学技術が描く未来の幸福のかたちと、行政、科学者、事業者、メディア、市民を含めた多様な人々との協働について具体的に議論します。

<AIからファッションまで幅広い話題を取り上げ>

10日(土)と11日(日)は、テレコムセンタービルに会場を移し、ブースとセッションの合計117企画を実施します。Society5.0の実現に向けた先端技術の紹介や、AI時代の「考える力」を問うシンポジウム、地球規模課題を科学技術によって解決するアイデアの展示、女性宇宙飛行士を迎え理工系分野での女性の未来を語るイベントなどが予定されています。次世代の子供たちがSDGsを考えるワークショップ、宇宙空間からの観測で災害に備える仕組み、ゲノム編集と食や医療の関係、発達障害児への支援、他人との感覚を共有する科学技術、特定の疾患を抱える人が快適な日常生活を送れるファッション素材の開発など、幅広い話題を取り上げ、これからの社会に必要な、多様な考え方を共有します。

<中高生や若手研究者など、次世代とつくるサイエンスアゴラ>

サイエンスアゴラ2018は、次世代を担う若手研究者や大学生、中高学生によるブースやセッションを含め、科学者との対話、シンポジウム、ワークショップや展示など、誰もが参加できる120企画を、多様な外部有識者により厳選しました。各企画の特性から見いだされたトピックに沿って会場に配置し、分かりやすい会場構成を目指します。また、オープンな場所でのワークショップスペースを設けるなど、通りがかりにさまざまな企画に触れ、活発に交流ができる場づくりを目指しています。

サイエンスアゴラ 新ロゴ

シンボルマーク+ロゴタイプ
の組み合わせ例

今年4月に刷新したサイエンスアゴラのロゴは、昨年のサイエンスアゴラに参加した学生や研究者、子供たちやその保護者などから寄せられたご意見をもとに決定したものです。今年も、会場内にメッセージボードを設置し、シンポジウムの成果や課題などを振り返るほか、出展企画から抽出される「科学技術に対する社会的期待や課題」に関する市民の声を集めます。

<サイエンスアゴラ2018開催概要>

日時:11月9日(金)から11日(日)10時~16時(初日は13時~16時15分)

会場:11月9日(金):日本科学未来館(東京都江東区青海2丁目3−6)
11月10日(土)・11日(日):テレコムセンタービル(東京都江東区青海2丁目5−10)

ホームページURL:https://www.jst.go.jp/csc/scienceagora/

<添付資料>

別紙:サイエンスアゴラ2018について

<お問い合わせ先>

科学技術振興機構 「科学と社会」推進部 サイエンスアゴラ事務局
〒102-8666 東京都千代田区四番町5番地3
担当:黒田、髙橋、鈴木、山本
Tel:03-5214-7493 Fax:03-5214-8088
E-mail: