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別紙1

e-ASIA共同研究プログラム 「材料」分野
平成29年度新規課題 一覧

共同研究課題 研究代表者 所属・役職 共同研究課題概要
遺伝物質の構造および初期感染過程のナノ可視化法の開発によるバイオナノテクノロジーの新たな展開 日本福井 希一 大阪大学
大学院薬学研究科
招聘教授

本研究は、生物材料に適応可能なナノレベルでの標準的な可視化法および操作法の開発により、バイオナノテクノロジーに新しい展開をもたらす共同研究を目的とする。

日本側はヒトおよび植物染色体の構造解析を行う。タイ側は鳥類および爬虫類に特有のマクロおよびミクロ染色体の構造解析を行う。ベトナム側はタイ側チームと共同で染色体とほぼ同じサイズを有する微生物の初期感染過程の可視化を行う。日本側およびタイ側の課題は単純なFIB(集束イオンビーム装置)やSEM(走査型電子顕微鏡)の適用では解決できず、ベトナム側の課題は今後のナノテクノロジーを広範な病理・医療分野に応用して行く上で必須の情報であり、イオン液体などを用いた新しい材料の調整法の開発が重要である。

爬虫類や鳥類さらには日本に無い微生物などの広範な生物材料の利用はここに述べた3ヵ国のチームによる共同研究で初めて可能になり、日本側の技術を用いることにより所期の成果が期待される。

タイコンソン・スリクルナス カセサート大学
理学部遺伝科学科
助教
ベトナムクオ・バオ・グエン ノンラム大学
バイオテクノロジー・環境研究所
講師