JSTが関わって創出された技術シーズを対象とし、その事業化を行うベンチャーの起業成長に有益な知識の学習およびビジネスモデルの仮説立案検証を行う。
具体的には、研究者やアントレプレナー志望者(EL※1)などがチームを組み、自らの技術シーズを元にしたビジネスモデルの策定と実用検証可能な最小限の試作品(MVP※2)の作製を行い、想定される顧客などの評価を受ける。そこで得られた評価結果や社会ニーズを、次に行う研究開発の方向にフィードバックさせることでビジネスモデルのさらなる現実化、高度化を図る。この事業化に向けた改善サイクルの経験を通して、ベンチャー起業や経営に必要な能力の向上やネットワーク形成を図る。
なお、想定顧客企業の仲介や、起業に関わるネットワーク形成などにあたっては、メンターなどの助言や協力を効果的に得る支援体制を構築する。
※1: EL(Entrepreneur Leadの略):研究代表者の技術を基にした起業化の展開において、ビジネスモデルの仮説立案検証などの活動を中心的に行う者。学内外を問わず、研究代表者と二人三脚の協働で活動を行える者を想定。
※2: MVP:Minimum Viable Products。完全な製品を目指す開発手法と異なり、事業仮説の検証を目的とし、最小限の機能に絞り込んだ試作物などを指す。
プロジェクト実施の流れ