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別紙

研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)
<社会還元加速プログラム(SCORE)>
採択課題一覧

(所属名:五十音順)

研究開発課題名称 研究代表者 プロジェクトの概要
社会問題の解決を起点とする事業化を志向した竹を原料とする次世代材料の製造開発 大分大学
理工学部
助教
衣本 太郎
本プロジェクトでは、社会問題である竹害の解決を目的に、竹を原料とする次世代活用型超高純度セルロースナノファイバーをMVPとして開発し、顧客候補へ提供するとともに製品評価を受け、顧客のニーズを把握する。
複眼IoTセンサの事業化検証のためのドローン搭載用多次元画像情報取得複眼カメラの開発 大阪大学
大学院情報科学研究科
教授
谷田 純
本プロジェクトでは、複眼カメラTOMBOの技術シーズを利用したドローン搭載用小型軽量多次元画像情報取得複眼カメラをMVPとして開発し、顧客候補の評価を受け、ニーズを把握する。
ミリ波レーダの車両近傍界計測 岐阜大学
工学部
准教授
久武 信太郎
本プロジェクトでは、車載レーダで利用される24GHz/77GHzミリ波の放射電界を非同期で可視化し、アンテナ前方に車両部品などが配置された環境での放射パターンの乱れを定量評価することによるレーダの信頼性向上と開発コストの低減の度合いについて、顧客候補の評価を受け、ビジネスモデルの検証を行う。
テラヘルツ偏光イメージング分析技術の成果事業化検証のための装置開発 慶應義塾大学
理工学部物理学科
准教授
渡邉 紳一
本プロジェクトでは、潜在的なニーズを有する高分子材料の内部歪み検査装置として、高速テラヘルツ偏光イメージング分析装置・データ処理プログラム・画像処理部分をMVPとして開発し、顧客が扱いやすいデータセットとして提示し、評価を受ける。
個性や利用状況に応じて最適な方法で行動意欲を引き出す人工知能および同技術搭載の行動促進アプリ事業化検証のための科学的有効性が検証された行動促進手法搭載のソフトウェア開発 国立情報学研究所
アーキテクチャ科学研究系
助教
坂本 一憲
本プロジェクトでは、心理アンケートやユーザの利用状況から最適な動機付け手法を提案する人工知能技術と、それを搭載したスマホアプリなどの技術シーズの事業化を目指す。教育機関などの顧客候補に対して、ユーザがサービスを継続利用するためのソフトウェアを作成し、評価を受ける。
光駆動エネルギー再生型スマートセルの作製 静岡県立大学
食品栄養学部
准教授
原 清敬
本プロジェクトでは、光合成をしない微生物に光利用機能を賦与した光駆動エネルギー再生型スマートセルを作製し、食品製造企業や発酵企業などの顧客候補に提示して、コスト削減、生産性の向上、製品の高付加価値化や環境負荷の低減などの有用性について評価を受ける。
後付けが容易なIRビーコンによる屋内測位技術の利活用 筑波大学
システム情報系
知能機能工学域
助教
善甫 啓一
本プロジェクトでは、不特定多数の作業員や移動体の移動量や密集度合いを把握し、事故などのリスク可視化が可能な小型で安価なIRビーコンを用いる屋内測位システムを構築し、工場などを持つ顧客に提示し、ニーズの把握とビジネスモデルの評価を受ける。
薬剤探索支援の事業化を目的とする薬剤候補分子の高効率な分離改善技術の検証 東京大学
大学院総合文化研究科
准教授
吉本 敬太郎
本プロジェクトでは、薬剤候補分子を短期間・高確率・大量に獲得可能なビーズ導入支援型キャピラリー電気泳動の手法が、非可溶性たんぱく質や低分子化合物を標的としても有効であることを製薬会社などの顧客候補に提示し、ビジネス化に向けた情報収集を行う。
フィールドモニタリング技術事業化検証のためのサービス化手法の開発 東京大学
大学院農学生命科学研究科附属
生態調和農学機構
国際フィールドフェノミクス研究拠点
特任教授
平藤 雅之
本プロジェクトでは、設置・メンテが容易なフィールド・センサネットワークとドローン撮影サービスにより、モニタリングした圃場の環境と作物生長の情報を提供するサービスを顧客に提示し、評価を受ける。
カビの殺菌が可能な農産物の瞬間乾燥粉末化技術の開発と事業化検証 東京農工大学
大学院農学研究院
教授
千葉 一裕
本プロジェクトでは、たんぱく質の変性を抑制しつつ農産物を瞬時に乾燥させてカビなどに汚染されていない粉末を得る技術と、農産物の化学成分を精密かつ迅速に抽出・測定する技術を利用して、農産物の成分や機能を保持したまま保存性・安全性を担保できることを顧客に示し、評価を受ける。
ドライバエージェントロボットシステムの事業化検証のためのスマホアプリの開発 名古屋大学
未来社会創造機構
特任准教授
田中 貴紘
本プロジェクトでは、小型ロボットと連動し、運転中の注意喚起やアドバイスを提供する「運転支援」と、運転評価により運転行動の良い/悪い場面をフィードバックする「振り返り支援」を有するスマホアプリを顧客に提示し、より安全な運転行動への変容を促すことができるか評価を受ける。
骨髄間葉系幹細胞の磁気ターゲティング装置の開発 広島大学
広島大学病院 未来医療センター
講師
亀井 直輔
本プロジェクトでは、膝の周囲を囲む様に複数のソレノイドコイルを配置し、磁性化した骨髄間葉系幹細胞を損傷部に誘導することで膝軟骨再生医療が効率的に実施可能な装置を顧客に提示し、評価を受ける。
機能性高分子ゲルを用いた飲料水浄化用重金属除去剤の開発 広島大学
大学院工学研究科
助教
後藤 健彦
本プロジェクトでは、ヒ素や重金属などの有害物質で汚染された水からそれらを簡単に除去することのできる新しい高分子浄化処理剤を開発する。
これを顧客に提示することによって、浄化処理剤の販売、浄水設備の販売および処理剤交換事業を検討する。
感性的・機能的価値を付与する開閉力の可制御ドアの開発 広島大学
大学院工学研究科
准教授
栗田 雄一
本プロジェクトでは、人が動作を行うときの筋肉の活動を推定し、操作のしやすさなどの感性的価値を高めるプロダクトデザインの技術を元にして、住宅のドアの開閉反力を可制御化できる新機能を付与したプロトタイプサービスなどを開発し、顧客の評価を受ける。
活性酸素光除去技術の事業化検証への可視光敏感水素生成光触媒の開発 国立研究開発法人
物質・材料研究機構
主幹研究員
阿部 英樹
本プロジェクトは、光をエネルギー源とする若々しく(光老化抑止)みずみずしく(鮮度保持)色鮮やかな(褪色防止)「錆びない暮らし」の創造をめざし、抗酸化コスメティクスへの光触媒材料の実用化と社会実装に挑む。
ロボット技術を応用した全自動歯ブラシの事業化検証のための歯垢除去機構の開発 早稲田大学
理工学術院総合研究所
(理工学研究所)
准教授
石井 裕之
本プロジェクトでは、全自動歯垢除去機能を有するマウスピース型歯ブラシをMVPとして作製し、「簡単に歯をきれいにしたい」というニーズの検証を行う。高速歯垢除去、使用時や着脱時のユーザの負担感の低減などの機能についても検討し、顧客からの評価と検証結果により、最終的に必要な機能を統合したMVPを作製する。