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参考1

地域産学バリュープログラムについて

1.地域産学バリュープログラムとは

平成27年度より「マッチングプランナープログラム」として実施しておりましたが、平成29年度より研究開発費の支援額の基準を170万円から300万円に拡充することで「地域産学バリュープログラム」として実施しています。

本プログラムでは、地域における企業の競争力強化に資するべく、企業などの開発ニーズ(以下、「企業ニーズ」という)の解決のため、大学などを対象に、大学などが保有する研究成果、知的財産(以下、「大学シーズ」という)がその解決に資するかどうかを確認するための試験研究開発費を支援します。

2.事業の概要

2-1.マッチングプランナーによる支援

本プログラムでは、地域の産業の特徴・集積、交通の利便性などを踏まえて全国を5地域ブロック(東北・北海道、広域関東圏、近畿・中部、中国・四国、九州・沖縄)に分割し、それぞれにマッチングプランナーを配置します。

マッチングプランナーは、大学や企業などを訪問し、大学シーズの詳細把握、研究開発の実施状況、企業などへの技術移転や事業化に向けた取り組み状況などを確認し、研究開発・技術移転の方向性について相談、助言などを行います。

2-2.研究開発支援

企業ニーズの解決のため、大学等を対象に、大学シーズがその解決に資するかどうかを確認するための試験研究開発費を支援します。

支援の対象は大学等であり、基準額は原則300万円ですが、基準額を超える申請(最大1,000万円)も可能です。期間は12ヵ月間です。

2-3.成果展開

技術移転シーズとして有望な研究成果については、マッチングプランナーが研究開発期間終了後も研究成果などの評価や分析などを通じて、スケールアップや新たな企業とのマッチング、事業化を目指す段階まで支援します。