課題名 | 日本側 研究代表者 |
所属機関・役職 | 課題概要 | |
---|---|---|---|---|
イスラエル側 研究代表者 |
||||
1 | 多様なカメラを活用した群衆行動の変化検出 | 佐藤 洋一 (サトウ ヨウイチ) |
東京大学 生産技術研究所 教授 |
本研究では、防犯カメラやウェアラブルカメラなどの多様なカメラから得られる大量の映像データから、人々の行動のモデルを獲得するための基盤技術を開発する。具体的には、複数の長時間映像中に記録された人やイベントの関連付け問題が行動モデリングにおいて特に重要となることを踏まえ、複数の多様な映像中から(1)特定人物の追跡、(2)繰り返し起こるイベントの発見、(3)人の活動において重要な意味を持つ場所の発見、さらに、これらの技術を活用することにより(4)群衆の変化検出、(5)大量映像の閲覧支援のための技術を開発する。これらの技術が実現することにより、防犯や災害対策などの社会的要請の高い課題の解決に向けて、近年急速に普及が進む防犯カメラやウェアラブルカメラなどの利活用が加速されることが期待される。 |
マイケル・ウェーマン | ヘブライ大学 計算科学工学科 教授 |
|||
2 | 災害や攻撃に対してデータ依存公共ユーティリティの生存性と継続的操作を効率よく実現する手法 | 増澤 利光 (マスザワ トシミツ) |
大阪大学 情報科学研究科 教授 |
本研究では、情報ネットワーク上に実現される分散システムの強靭化を目指す。具体的には、一時的な故障や障害からの高度な回復性を保証する自己安定性について実用化の観点から拡張を行い、以下の優れた特性を有する分散システムのためのフレームワーク(アルゴリズムとアーキテクチャ)を確立する。(1)平常時は効率よく動作する。(2)一時的な故障や攻撃によりどのような状況に陥っても、人手を介することなく自律的に復旧する(自己安定性)。(3)故障や障害からの復旧途中であっても、サービスを停止することなく提供する。(4)永久継続的な故障や攻撃に対しても強靭である。これにより、高度にレジリエントな社会を実現することに貢献することが期待される。 |
ユバル・エメク | イスラエル工科大学(テクニオン) 経営工学科 准教授 |
|||
3 | 人間を系に含むマルチエージェントレジリエント最適化 | 横尾 真 (ヨコオ マコト) |
九州大学 大学院システム情報科学研究院 主幹教授 |
本研究は人工知能技術をベースに、人間を系に含むレジリエントマルチエージェント最適化技術の確立を目指す。具体的には、最適化における目的関数が予め与えられていない状況で、関連する複数の人間の選好を自動的に獲得し、利害関係の調整を行い、環境の動的な変化に対応するための、種々のコア技術を開発すると共に、それらを統合したプロトタイプシステムの開発を行う。これにより、最適化技術の適用分野が格段に拡大し、例えば、災害復旧における資源割当問題(支援物資やボランティア等の限られた資源を複数の避難所に対して、差し迫った必要性や道路状況の変化等に対応して適切に割り当てる問題)への適用といった成果が期待できる。 |
サリート・クラウス | バーイラン大学 計算機科学科 教授 |