【用語解説】
1.オートファジー(自食作用)
 細胞が自身の一部をリソソームで分解すること。細胞外のものを取りこんでリソソームで分解する「ヘテロファジー(エンドサイトーシスやファゴサイトーシスなど)」と対比してつけられた名称である。図1に示すように「オートファゴソーム」という特殊なオルガネラ(細胞内小器官)を介して分解する方法がもっとも一般的である。
2.リソソーム
 細胞内に存在する、分解を専門とするオルガネラ。多数の分解酵素を含んでいるが、膜で隔てられているため普通は細胞質成分とは出会わないようになっている。
3.Atgタンパク質
 出芽酵母のオートファジー不能変異株をもとにして単離された因子の総称。これまでオートファゴソーム形成には少なくても16個のAtgタンパク質が必要であることがわかっている。そのうち、少なくとも13個は哺乳類にも相同分子(候補を含む)が存在する。
4.トランスジェニックマウス
 遺伝子導入マウスあるいは形質転換マウスともいう。外来遺伝子を発生初期に導入し、導入した遺伝子はマウス個体を形成するすべての細胞(生殖細胞も含む)の同一染色体上の位置に組み込まれ、次世代にも遺伝する。
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