JST(理事長 中村 道治)は、カナダ自然科学・工学研究会議(NSERC)注1)と共同で「環境・エネルギー」分野の中の「持続可能な水利用」に関する課題の募集および審査を行い、以下の共同研究課題を支援することを決定しました。この支援は、国際科学技術共同研究推進事業注2)「日本-カナダ共同研究注3)」の一環として行われるものです。
支援を決定した課題は次の通りです。
「小規模水道における持続的水供給の実現に資する革新的紫外線技術の創出」
(研究代表者:東京大学 大学院工学系研究科 小熊 久美子 講師、ブリティッシュコロンビア大学 化学生物工学部門 マジド・モフセニ 教授)
本研究は、山間部や遠隔地の小規模水道でも利用可能な、小型で維持管理が容易で安全な紫外線LEDなどの革新的紫外線水処理技術の提案を目指すものです。
今回の共同研究課題の募集では3件の応募があり、これらの応募課題を日本側およびカナダ側の外部専門家により評価しました。JSTとNSERCはその結果をもとに協議を行い、研究内容の優位性や交流計画の有効性などの観点から、日本とカナダがともに支援すべきとして合意した1件を支援課題として決定しました。日本側、カナダ側とも平成26年12月を目途に支援を開始し、研究期間は支援開始から3年間を予定しています。