JST(理事長 中村 道治)が管理法人をつとめる、SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)の課題「革新的燃焼技術」における、平成26年度研究責任者が確定しました。
SIPは、府省・分野の枠を超えた横断型のプログラムであり、総合科学技術・イノベーション会議が対象となる課題を特定し、予算を重点配分します。課題ごとにPD(プログラムディレクター)を選定し、基礎研究から出口(実用化・事業化)までを見据え、規制・制度改革や特区制度の活用なども視野に入れて推進していくものです。
本課題「革新的燃焼技術」は、乗用車用のガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンを対象とし最大の正味熱効率50%(現在はガソリンエンジン39%、ディーゼルエンジン43%)を実現することにより、二酸化炭素の排出量を大幅削減するとともに、日本の自動車産業の競争力の維持・強化、世界トップレベルの内燃機関研究者の育成を図ることを目的としています。今年度は、ガソリン燃焼チーム、ディーゼル燃焼チーム、制御チーム、損失低減チームの4つのチームおよび革新的要素技術の6つの研究開発課題の研究開発を開始します(研究開発期間:5年、年間研究開発費:2~5億円/チーム、1,000万円/革新的要素技術)。
今回の募集では、産官学の研究者から20件の応募がありました。募集締め切り後、プログラム会議において書類選考、面接選考、および再提案に基づく選考(事前評価)を実施しました。その後、PD(杉山 雅則 トヨタ自動車株式会社 エンジン技術領域 領域長)および内閣府の了承を経てチームおよび革新的要素技術の10件の研究責任者が確定しました(別紙1)。
なお、事業の詳細や選考の方法などは下記ホームページを参照してください。
ホームページURL: https://www.jst.go.jp/sip/k01.html