ポイント
- 実験構造および予測構造を基に、微生物ロドプシンのアミノ酸残基を共通の番号で示す「MOナンバリングシステム」を開発しました。
- 配列が大きく異なるロドプシン同士でも、構造的に対応するアミノ酸残基を一貫して比較でき、約4万件の配列データの解析と機能未知群の代表構造の検証を通じて、幅広い系統に適用できることを示しました。
- 構造解析、分光学、電気生理学の知見を共通の言葉で結び付け、機能未知ロドプシンの理解や次世代の光遺伝学ツール開発に役立つことが期待されます。
東京大学 先端科学技術研究センターの但馬 聖也 特任研究員、加藤 英明 教授、同大学 大学院総合文化研究科の岸 孝一郎 大学院生(研究当時)、Paul Scherrer Institute(ポール・シェラー研究所)のFlurin S. Hidber(フルリン・S・ヒドベル) 氏、Xavier Deupi(シャビエ・デウピ) 氏らの国際研究グループは、微生物ロドプシンのアミノ酸残基を、たんぱく質ごとの配列番号に依存せず共通に示す「MOナンバリングシステム」を開発しました。
たんぱく質ごとに異なる配列番号は、研究成果の比較を難しくしていました。研究グループは、69件の実験構造と構造予測ツールBoltz-1による60件の予測構造から共通の基準位置を定め、約4万件の配列解析と代表構造の検証を通じて、機能未知群にも適用できることを示しました。異なるロドプシンの知見を同じ番号で結び付けることで、機能の理解や光遺伝学(オプトジェネティクス)ツールの設計が進むと期待されます。
本研究成果は、2026年11月5日(現地時間)付で、科学誌「npj Structural Biology」に掲載されました。
<本研究を支援したJSTの制度>
戦略的創造研究推進事業 CREST
創発的研究支援事業
<論文タイトル>
- “A generic residue-numbering system for microbial rhodopsins”
- DOI:10.1038/s44511-026-00004-w
<プレスリリース資料>
- 本文 PDF(2.11MB)
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