名古屋大学,福井大学,科学技術振興機構(JST)

2026(令和8)年9月10日

名古屋大学
福井大学
科学技術振興機構(JST)

AIで魚の「バランス喪失」を自動検出
温度への強さを客観的に測る新システムを開発

~メダカとその近縁種で系統・種による温度耐性の違いを明らかに~

ポイント

名古屋大学 トランスフォーマティブ生命分子研究所(WPI-ITbM)の中山 友哉 特任講師、松尾 佳哉 氏(研究当時 博士前期課程学生)らの研究グループは、福井大学の長谷川 達人 准教授、加藤 拓也 氏(研究当時 博士前期課程学生)らとの共同研究で、動物の姿勢を動画から自動で捉える技術「DeepLabCut」と画像分類のAI技術を組み合わせることで、魚が温度ストレスによって平衡感覚を失う瞬間を自動的かつ客観的に検出するシステムを開発しました。

このシステムを用いてメダカの複数の系統や近縁種の温度耐性を調べたところ、系統間で温度耐性に差があり、近縁種間では、高緯度に生息する種ほど寒さに強く、日本のメダカが最も高い耐寒性を示すことが分かりました。一方、2025年に新種記載された台湾産近縁種は緯度から予想される以上の耐寒性を示し、緯度以外の要因も温度適応に関わっている可能性が示されました。今後、本システムを用いてメダカの系統や近縁種を対象とした詳細な解析を進めることで、温度耐性の背景にある分子機構の解明や、気候変動が魚類に与える影響の予測への貢献が期待されます。

本研究成果は、2026年9月10日(日本時間)付で、国際学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。

本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業 ACT-X(JPMJAX21BI)、創発的研究支援事業(JPMJFR2438)、日本学術振興会 科学研究費助成事業(JP24H02008、JP24H00058)の支援のもとで行われたものです。

<プレスリリース資料>

<論文タイトル>

“DeepLabCut-based automated system reveals diverse temperature tolerance among medaka strains and related Oryzias species”
DOI:10.1038/s41598-026-66712-w

<お問い合わせ>

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